【運動不足のリスクと解消方法】職場での運動促進について解説
長時間座ったまま仕事をするデスクワークや、働き方の多様化に伴い普及したテレワークは、運動不足になりやすいといわれています。
運動不足は、心身の健康に影響を及ぼすだけでなく、作業効率や生産性の低下につながりかねません。
健康経営や従業員の健康管理が企業の課題となっている現在、従業員の運動不足解消は急務の課題といえます。
従業員の健康管理に取り組もうとしている企業のなかには、「従業員の運動不足を解消したい」「職場で実施できる運動促進の方法が分からない」という担当者の方もいるのではないでしょうか。
この記事では、運動不足のリスクと運動の効果、運動不足の解消方法、職場での運動促進について紹介します。
健康経営を推進して、元気な社員を増やしたい!とお考えのご担当者様におすすめ
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運動不足のリスク
運動不足は、従業員の身体面だけでなく、心の健康や業務パフォーマンスにも悪影響を及ぼす可能性があります。
運動不足によって懸念されるリスクは以下のとおりです。
▼運動不足によるリスクの例
- 肩こり・頭痛・腰痛
- 内臓脂肪型肥満
- メタボリックシンドローム
- 高血圧・脂質異常症・糖尿病
- 冷え性・疲労感・不眠
- うつ症状 など
従業員の運動不足が続くと、メンタルヘルス面の不調や集中力の低下などを引き起こして、仕事の生産性が低下する原因にもなります。
従業員の意欲の低下は仕事のパフォーマンスにも影響がでるため、会社の業績低下につながる場合も考えられます。
メタボリックシンドロームはさまざまな疾病に進行する恐れがあり、従業員の健康づくりにおいて見逃すことのできないリスクです。メタボリックシンドロームの危険性と対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。
また、メタボリックシンドロームの改善方法と従業員の健康維持対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
運動がもたらす効果
運動がもたらす効果には、“身体の効果”と“心の効果”の2種類があります。以下では、それぞれの効果について解説します。
身体の効果
運動を行うと、カロリー摂取量と消費量のバランスを改善できるため、肥満に対する減量の効果や、高血圧・脂質異常症・高血糖などの予防・改善も期待できます。
また、運動による筋肉量の増加、基礎代謝量の向上、血行促進にもつながります。
運動が身体にもたらす具体的な効果は下記のとおりです。
▼運動がもたらす身体の効果
- 健康的な体重の維持
- 高血圧・脂質異常症・高血糖の予防・改善
- 筋肉量の維持・増加
- 体の歪みの改善
- 肩こり・腰痛の予防・改善
- 血行促進
- 疲労回復 など
心の効果
運動には、気分転換やストレス解消、メンタルヘルス不調の予防に効果が期待できます。
運動を行うことで、“セロトニン”と呼ばれる脳内物質の分泌量が増加します。セロトニンは悩みや不安を和らげる働きがあり、“幸せホルモン”とも呼ばれる物質です。
そのため、運動を行うと心が落ち着き、集中力が持続しやすくなるため、生産性の維持・向上に貢献します。
運動が心にもたらす具体的な効果は下記のとおりです。
▼運動がもたらす心の効果
- ストレス解消
- 気分転換
- 気持ちが前向きになる
- 睡眠の質の向上
- うつ症状の予防 など
運動不足の解消方法
厚生労働省では、運動不足の人が今よりも10分多く体を動かすことを推奨する『健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)』を作成しています。
アクティブガイドには、運動が苦手な人や専門知識がない人でも取り組めるような内容が記載されています。
たとえば、運動を今より10分多く行うための工夫として、朝のラジオ体操や通勤時の早歩き、テレビを見ながらの運動などの具体例が紹介されています。
こちらの記事では、運動不足解消に繋がる効果的な歩き方を紹介していますので、あわせてご覧ください。
画像引用元:厚生労働省『健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)』
また、どれくらい運動をすればよいか、以下の4つのステップで示しています。
▼アクティブガイドの4つのステップ
- 体を動かす機会を見つける
- 今より少し多く動くことから始める
- 目標を決めて達成する
- 習慣的に運動を行う
画像引用元:厚生労働省『健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)』
運動を始める際は、最初から無理をしないことが大切です。軽めの運動から始めて、運動の習慣を継続させることがポイントです。
出典:厚生労働省『健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)』
職場での運動促進について
従業員の運動不足解消・健康増進のために、運動促進に取り組む企業は増えています。
ヘルスリテラシーを高める従業員向けのセミナー開催や、運動機会増進に向けたスポーツイベントの開催など、取組み方法は企業によってさまざまです。
職場で実施できる具体的な運動促進の例は以下のとおりです。
▼職場で実施できる運動促進の例
- 外部講師を招いてヨガ・ストレッチ等のレッスンをする
- オンラインを活用した健康づくりプログラムを開催する
- 職場内の運動会を開催する
- 自転車通勤や徒歩通勤の推奨
- 運動をするための費用を補助する
また、体の不調を予防する運動として業務の合間で簡単に行える”機能改善ストレッチ”があります。こちらの記事では実践方法と注意点を詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
職場で運動促進に取り組む際は、身体を動かしやすい環境をつくるとともに、従業員に健康診断や特定健診などを受けてもらい、運動をするキッカケをつくることも大切です。
また、スポーツ庁では、従業員の健康増進のために、積極的にスポーツ実施の取組みを行う企業を『スポーツエールカンパニー』として認定する制度を実施しています。
まとめ
この記事では、運動不足の解消方法について以下の内容で解説しました。
- 運動不足のリスク
- 運動がもたらす効果
- 運動不足の解消方法
- 職場での運動促進について
運動不足は、肥満や高血圧などの生活習慣病に関する身体的な症状だけではなく、イライラや不安感などの精神的な症状を引き起こして、仕事における生産性の低下につながる恐れがあります。
従業員の運動量を増やして健康増進するためにも、厚生労働省が示しているアクティブガイドを参考にして、職場で運動促進の取組みを実施してみてはいかがでしょうか。
『ルネサンス』では、健康経営に取り組む企業さまに向けて、さまざまなサービスの提供やセミナーの開催を行っています。
ルネサンスのプログラム『Renaissance Active Move』は、身体を動かすメリットや身体活動量を増やす方法を学びながら、自宅でも手軽に取り入れられる運動を紹介して日常生活での実践に導きます。
Renaissance Active Moveに関する詳しい情報は、こちらからご覧ください。
健康経営の取組みとして、健康セミナーや運動プログラムの導入を検討している担当者の方は、ぜひこの機会にお問合せください。