従業員の健康意識を向上させる方法は? ポイントとメリットを解説
“健康経営銘柄”や“健康経営優良法人認定制度”の登場によって、企業戦略の一つとして健康経営が注目を集めています。
健康経営とは、従業員に対する健康維持・増進の取組みを投資と捉えて、経営的な視点で戦略的に取組む経営手法のことです。
健康経営によって、従業員の生産性とモチベーションを向上させることや医療費の適正化を図ることは、企業の活性化・業績向上につながると考えられます。さらに、第三者機関から認証を得ることでブランドイメージの向上も期待できます。
しかし、「健康に関心の低い従業員の巻き込みに悩んでいる」「施策を行っても一部の人ばかり参加する」とお困りの担当者の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、従業員の健康意識を向上させるポイントと、健康意識の向上で得られるメリットについて解説します。
出典:経済産業省『「健康経営銘柄2023」・「健康経営優良法人2023」の申請受付開始!』/経済産業省 商務情報政策局 ヘルスケア産業課『企業の「健康経営」ガイドブック』
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目次[非表示]
- 1.健康意識を向上させるポイント
- 1.1.健康意識についての現状
- 1.2.健康意識を持つ重要性
- 1.3.ポピュレーションアプローチの導入
- 2.健康意識が向上することで得られるメリット
- 3.体の状態を知ることが大事
- 4.まとめ
健康意識を向上させるポイント
従業員の健康意識を向上させるためには、健康意識に個人差があることを理解して、従業員が参加しやすい健康維持・増進の取組みを実施することがポイントです。
健康意識についての現状
厚生労働省が発表した『2019 年 国民生活基礎調査の概況』によると、世帯員の健康意識調査で、「健康と思っている」と回答したのは86.1%、「あまりよくない」が10.9%、「よくない」と回答した人の割合が1.7%となっています。
画像引用元:厚生労働省『2019 年 国民生活基礎調査の概況』
大多数の方は自分自身を健康であると考えているため、問題意識がなく、健康への関心が低くなりやすいといえます。
出典:厚生労働省『2019 年 国民生活基礎調査の概況』
健康意識を持つ重要性
現在、健康状態に不安を持っていない場合でも、健康習慣の有無が健康リスクに影響する可能性があります。
経済産業省が2018年に発表した『健康寿命の延伸に向けた予防・健康インセンティブの強化について』では、健康習慣の有無とがんリスクの関連について、次のようなデータが示されています。
画像引用元:経済産業省『健康寿命の延伸に向けた予防・健康インセンティブの強化について』
これらのデータから、日ごろから自分の健康に対して関心を持ち、健康リスクの軽減に努めることの重要性が読み取れます。
出典:経済産業省『健康寿命の延伸に向けた予防・健康インセンティブの強化について』
ポピュレーションアプローチの導入
従業員の健康意識を向上させる取組みの一つとして“ポピュレーションアプローチ”の導入が挙げられます。
ポピュレーションアプローチとは、集団全体へ早い段階からアプローチをかけて、健康障害のリスク低下を図る取組みのことです。生活習慣・生活環境の改善といった一次予防としての役割があります。
ポピュレーションアプローチを進めるためには、地域診断に基づいた理論的な戦略が必要です。従業員を性別、年齢、職域、生活圏などで区分したうえで、有効な手法を取ります。
また、ポピュレーションアプローチを行うことで従業員が自身の健康状態を把握できるようになるため、食生活の改善や運動習慣の定着を促しやすくなります。
さらに、運動を定期的に行うと、肥満・メンタルヘルスの改善などが期待できるため、健康維持・増進における重要な取組みといえます。
健康意識が向上することで得られるメリット
従業員の健康意識が向上することで、労働生産性・ブランドイメージの向上や医療費の削減など、さまざまなメリットを得ることが期待できます。
▼従業員側のメリット
- パフォーマンスの向上
- モチベーションの向上
- 生活習慣病対策の促進
- 健康状態の改善
- 組織の活性化
▼企業側のメリット
- 労働生産性の向上
- ブランドイメージの向上
- 医療費の削減
- 離職率の低下
体の状態を知ることが大事
無関心層の健康意識を向上させるためには、従業員に自身の体の状態を把握してもらうことが大事です。
体の状況を知るための方法には、テストを行って能力を図る方法と、機器を使用して体の内部を計測する方法の2種類があります。代表的な方法として、体力測定と体成分測定が挙げられます。
体力測定では、体力を数値で可視化します。また、体成分測定では、体を構成する基本成分の水分・ミネラル・タンパク質・脂肪を定量的に分析して、体内の成分を正確に評価します。
▼体力測定と体成分測定の測定内容
体力測定 |
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体成分測定 |
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特に、体成分測定におすすめしたいのが“InBody”です。その場で結果を確認できるため、無関心層の健康意識向上や行動変化を促しやすいという特徴があります。
測定方法も簡単で誰でも気軽に参加できて、数値で身体の状態が可視化されるため、健康意識に対する動機づけになります。
『ルネサンス』のInBody測定プログラムでは、2010年4月から導入しているInBody430を利用して、全国各地で測定会を実施しています。
骨格筋・脂肪・体型チェックなどを視覚的に分かりやすく表示しているため、参加者の関心を集めています。さらに、経年変化を捉えることができるため、毎年実施している企業も少なくありません。
ルネサンスではInBody測定プログラムをはじめ、さまざまな測定プログラムをご用意しています。ぜひこの機会にご検討ください。
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まとめ
この記事では、従業員の健康意識について以下の内容を解説しました。
- 従業員の健康意識を向上させるポイント
- 健康意識が向上することで得られるメリット
- 体の状態を知る方法
従業員一人ひとりの健康意識が高まることで、パフォーマンスやモチベーションの向上などが期待できます。
従業員の健康意識を向上させるためには、ポピュレーションアプローチの実践により、リスクの低い従業員がハイリスク者になることを防ぐ取組みを行い、運動習慣の定着を図ることが重要です。
そのためには、従業員が自身の体の状況を把握する必要があります。
『ルネサンス』では、“InBody測定プログラム”をはじめ、さまざまな測定会・セミナーを実施しています。無関心層の従業員の健康意識向上を目指しているご担当者さまは、ぜひお気軽にご相談ください。
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