高齢者の夏の運動不足を防ぐには?猛暑による外出・通所減少とデイサービスでできる対策

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最近は、5月頃から30℃を超える真夏日となる日もあり、高齢者の熱中症リスクには早い時期から注意が必要です。熱中症を防ぐためには、暑い時間帯の外出や屋外活動を控える判断とともに、適切なエアコンの使用や水分補給等も大切です。

猛暑によって外出機会やデイサービスの利用等が減ると、活動量や人との交流が少なくなりがちです。デイサービスでは、「熱中症になり体調が悪いので欠席します」という連絡が入ったり、散歩等の外出レクや園芸等の屋外活動を中止せざるを得なかったりする場面もあるでしょう。

デイサービスに通うことは、運動をする、食事をする、レクリエーションをするなどの活動・参加を通じ、介護職員が日々の変化に気づくための大切な機会です。そのため猛暑時は、無理な外出や屋外活動を避け、安全を確保しながら活動量を落とさない工夫が求められます。

この記事では、高齢者が夏に活動量が低下しやすい理由と、猛暑による外出・デイサービスの利用減少がもたらす影響、デイサービスで取り入れたい対策について解説します。

目次[非表示]

  1. 1.高齢者は夏に活動量が低下しやすい
    1. 1.1.猛暑で外出機会が減りやすい
    2. 1.2.デイサービスの利用が減ると活動量も低下しやすい
    3. 1.3.外出レクや屋外活動が実施しづらくなる
  2. 2.夏の活動量の低下が高齢者に与える影響
    1. 2.1.筋力や持久力の低下につながる可能性がある
    2. 2.2.生活リズムが乱れやすくなる
    3. 2.3.人との交流機会が減る
    4. 2.4.意欲低下や閉じこもりにつながることがある
    5. 2.5.職員が利用者の変化に気づきにくくなる
  3. 3.猛暑時にデイサービスで注意したい基本対策
    1. 3.1.暑さ指数や熱中症警戒アラートを確認する
    2. 3.2.送迎前後の体調確認を丁寧に行う
    3. 3.3.運動前後の水分補給と休憩を徹底する
    4. 3.4.屋外活動は無理に実施しない
    5. 3.5.室内でも温度・湿度・換気に注意する
  4. 4.夏場でも活動量を落とさないためのプログラム
    1. 4.1.短時間でも継続できる運動を用意する
    2. 4.2.座ったまま参加できる体操を取り入れる
    3. 4.3.脳トレやコミュニケーション要素を加える
    4. 4.4.利用者が「暑い日でも通いたい」と思える時間をつくる
  5. 5.夏場の活動量維持に役立つ、ルネサンスの『オンライン体操教室』
    1. 5.1.プロの指導者によるライブ配信で参加意欲を高めやすい
    2. 5.2.体操と認知機能への刺激を組み合わせられる
    3. 5.3.屋外活動が難しい日でも運動機会を確保しやすい
    4. 5.4.オンライン体操は、職員負担を抑えながら活動機会を増やす方法
  6. 6.まとめ|夏場こそ「安全に活動を続ける仕組み」が重要
    1. 6.1.夏場の活動量低下対策に、オンライン体操教室を活用しませんか?

高齢者は夏に活動量が低下しやすい

気温が高くなる時期は、熱中症への不安や体調不良などが重なり、高齢者の外出・デイサービス利用が減りやすくなります。これは「利用者本人の自宅での過ごし方」だけの問題ではありません。デイサービスを利用する日が減れば、機能訓練やレクリエーション、職員による状態確認の機会も減り、生活機能の低下につながりかねません。

猛暑で外出機会が減りやすい

暑さが厳しい日は、熱中症予防の観点から、日中の外出を控える判断が必要になることがあります。環境省の熱中症警戒アラートでは、屋内ではエアコン等を適切に使用して涼しい環境で過ごすこと、こまめな休憩や水分・塩分補給を行うこと、高齢者など熱中症になりやすい人への見守りや声かけが重要とされています。また、暑さ指数を確認し、涼しい環境以外では運動等を中止することも呼びかけられています。
猛暑日には無理に外出しないことが大切です。ただし、外出を控える日が続くと、歩く、階段を使う、買い物や散歩に出るといった日常的な活動も減りやすくなります。自宅で座って過ごす時間が増えることで、本人が気づかないうちに日々の活動量が落ちていく可能性があります。
出典:環境省『熱中症予防情報サイト

デイサービスの利用が減ると活動量も低下しやすい

高齢者は暑さを感じにくくなったり、汗をかきにくくなったりなどの理由により、熱中症になりやすい傾向があります。電気代節約やエアコンが苦手等の理由でエアコンの使用を控えていることも熱中症になりやすい要因の一つになっています。
熱中症等で体調不良になりデイサービスのお休みが増えると、デイサービスで行っていた体操、機能訓練、レクリエーション、食事、入浴などの機会も少なくなります。たとえば、普段は午前中に体操・入浴をし、昼食後にレクリエーションへ参加し、職員やほかの利用者と会話していた方が、夏場に自宅で過ごす時間が多くなると、一日の活動量や参加が大きく変わることがあります。
デイサービスの利用は、単に通うだけでなく、心身を動かし、生活リズムを整えるための大切な機会です。その機会が減ることは、運動不足だけでなく、交流機会の減少や意欲低下にもつながる可能性があります。


外出レクや屋外活動が実施しづらくなる

デイサービスでは、季節を感じられる散歩等の外出レクリエーションや、園芸等の屋外活動を取り入れている施設も多いでしょう。 しかし、猛暑が続く時期は、屋外での活動を予定どおり実施することが難しくなります。

散歩、買い物レク、外気浴、庭での活動などは、利用者にとって楽しみや気分転換になる一方、暑さが厳しい日は熱中症リスクへの配慮が欠かせません。

そのため夏場は、屋外活動を中止したり、時間を短縮したり、室内活動に切り替えたりする判断が必要になります。ここで課題になるのが、屋外活動の代わりに、どのような活動機会を用意するかです。

ただ室内で過ごす時間が増えるだけでは、利用者の活動量は落ちやすくなります。 座ったままでも参加できる体操、音楽に合わせた運動、脳トレを組み合わせたレクリエーションなど、暑い時期でも安全に継続できるプログラムを用意しておくことが重要です。

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、高齢者について、歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日40分以上行うこと、座りっぱなしの時間が長くなりすぎないよう注意することが推奨されています。

猛暑時は無理な外出を避けながらも、室内で安全に体を動かせる機会をどう確保するかが、デイサービスにとって重要なテーマになります。
出典:厚生労働省『健康づくりのための身体活動・運動ガイド 2023

の活動量の低下が高齢者に与える影響

高齢者の夏の活動量の低下は、「身体を動かす時間が減る」だけの問題ではありません。外出やデイサービスの利用が減ると、歩く、立ち上がる、人と話す、食事や入浴のために移動するといった日常の活動も少なくなります。
その状態が続くと、身体機能だけでなく、生活リズムや意欲、人との関わりにも影響する可能性があります。デイサービスでは、夏場の活動量の低下を一時的な季節要因として見過ごさず、利用者の変化を早めに把握することが大切です。

筋力や持久力の低下につながる可能性がある

暑さを理由に外出や活動の機会が減ると、歩行や立ち上がり、移動に必要な筋力を使う場面も少なくなります。とくに高齢者は、もともとの体力や筋力に個人差があります。普段はデイサービスで体操や機能訓練に参加している方でも、利用日が減ったり、自宅で座って過ごす時間が長くなったりすると、身体を動かす総量が下がりやすくなります。
その結果、以前より歩くスピードが遅くなる、立ち上がりに時間がかかる、疲れやすくなるといった変化が見られることもあります。一度に大きく状態が変わるとは限りませんが、日々の活動量の低下が積み重なると、生活動作に影響が出る可能性があります。そのため、猛暑時でも無理のない範囲で体を動かす機会を保つことが重要です。

生活リズムが乱れやすくなる

デイサービスに通うことは、運動やレクリエーションの機会になるだけでなく、生活リズムを整える役割もあります。

たとえば、利用日には朝起きて身支度をし、送迎時間に合わせて準備をし、施設で食事や入浴、体操、レクリエーションに参加します。こうした一連の流れが、起床・食事・活動・休息のリズムをつくるきっかけになります。

しかし、デイサービスに通う日が減ると、自宅で過ごす時間が長くなりやすくなります。すると、起床時間が遅くなる、日中の活動量が減る、昼寝が増える、夜眠りにくくなるなど、生活リズムが崩れることも考えられます。

生活リズムの乱れは、食欲や意欲、日中の活動量にも影響します。夏場こそ、利用者が無理なく参加できる活動の時間を設け、日々のリズムを保つ工夫が必要です。

人との交流機会が減る

外出やデイサービスの利用が減ると、身体を動かす機会だけでなく、人と話す機会も少なくなります。デイサービスでは、職員との会話、ほかの利用者との交流、レクリエーション中の声かけ、食事中の何気ない会話など、日常的に多くのコミュニケーションが生まれます。これらは、利用者にとって気分転換や安心感につながる大切な時間です。

一方、自宅で過ごす時間が増えると、会話の相手が家族に限られたり、日によっては人と話す時間が大きく減ったりすることもあります。交流機会が減ると、表情や発言の変化、食欲や疲れやすさなど、職員が普段の関わりの中で気づいていた小さなサインも見えにくくなります。高齢者の活動量を考える際は、運動だけでなく、会話や社会参加の機会も含めて捉えることが大切です。

意欲低下や閉じこもりにつながることがある

暑さのため、外出や活動を控える日が続くと、身体を動かすこと自体がおっくうになったり、人と会う機会が減って気持ちが沈みやすくなったりすることがあります。

特に、普段から活動量が少ない方や、外出に不安がある方は、夏の暑さをきっかけに自宅で過ごす時間がさらに長くなる可能性があります。すると、運動不足だけでなく、意欲の低下や閉じこもり傾向につながることも考えられます。施設側としては、「暑いから仕方ない」で終わらせず、屋内でも参加しやすい体操や、短時間で気分転換できる活動を用意しておくことが大切です。

職員が利用者の変化に気づきにくくなる

デイサービスの役割は、生活介助やレクリエーションを提供することだけではありません。職員が利用者と定期的に関わることで、体調や生活機能の小さな変化に気づきやすくなる点も大きな価値です。

たとえば、歩き方が少し不安定になっている、以前より疲れやすそうに見える、会話が減っている、食事量が少ない、表情が暗いといった変化は、日々の関わりの中で見えてくることがあります。

しかし、夏場にデイサービスのお休みが増えた場合、こうした変化を確認する機会も少なくなります。久しぶりに利用したときに、「以前より体力が落ちている」「動作に時間がかかるようになった」と感じるケースもあるかもしれません。

そのため、猛暑時は安全に配慮しながらも、利用者との接点をできるだけ保つ工夫が必要です。施設内での活動プログラムを充実させることは、運動不足対策だけでなく、利用者の状態把握や生活機能の維持にもつながります。

猛暑時にデイサービスで注意したい基本対策

夏場の運動不足を防ぐには活動機会の確保が大切ですが、猛暑時は熱中症リスクへの配慮が前提です。デイサービスでは、その日の暑さや利用者の体調に合わせて、屋外活動を室内活動へ切り替えるなど柔軟に調整する必要があります。

ここでは、施設で意識したい基本対策を整理します。

暑さ指数や熱中症警戒アラートを確認する

屋外活動や送迎、運動プログラムを実施する前には、気温だけでなく、暑さ指数や熱中症警戒アラートを確認することが大切です。

暑さ指数は、気温だけでなく湿度や日射・輻射熱なども考慮した指標です。気温が同じでも、湿度が高い日や日差しが強い日は、体に熱がこもりやすくなります。特に高齢者は、暑さやのどの渇きを感じにくいことがあります。

そのため、本人の「大丈夫」という言葉だけで判断せず、客観的な情報も確認しながら、活動の実施可否や内容を決める必要があります。

たとえば、暑さ指数が高い日や熱中症警戒アラートが発表されている日は、屋外レクリエーションや散歩を中止し、室内での活動に切り替えるといった判断が求められます。

送迎前後の体調確認を丁寧に行う

デイサービスや介護リハビリ施設では、送迎時の体調確認も重要です。自宅から送迎車までの短い移動でも、気温や湿度が高い日は体に負担がかかります。車内温度が高くなっていたり、乗降時に強い日差しを受けたりすることで、利用者が疲れやすくなることもあります。

送迎前後には、以下のような点を確認するとよいでしょう。

確認項目

見るポイント

1

顔色

いつもより赤い、青白い、ぼんやりしている

2

発汗

汗が多い、または暑いのに汗をかいていない

3

水分摂取

朝から水分を取れているか

4

食欲

朝食を食べられているか

5

疲労感

いつもより動きが重い、返答が少ない

6

睡眠

前日に眠れているか

普段と違う様子がある場合は、すぐに運動へ参加してもらうのではなく、休憩や水分補給を優先しましょう。帰宅前にも体調を確認しておくと、家族への申し送りにもつなげやすくなります。

運動前後の水分補給と休憩を徹底する

室内での体操やレクリエーションであっても、水分補給と休憩は欠かせません。涼しい室内にいると、利用者自身が暑さやのどの渇きを感じにくいことがあります。特に運動中は、汗をかいていても本人が自覚していない場合もあるため、職員側からこまめに声をかけることが大切です。

運動プログラムを実施する際は、以下のような流れを決めておくと安心です。

タイミング

対応例

1

運動前

体調確認、水分補給、室温・湿度の確認

2

運動中

短時間で区切る、こまめに休憩を入れる

3

運動後

水分補給、疲労感や表情の確認

4

帰宅前

体調の変化を確認し、必要に応じて家族へ共有

また、全員に同じ運動量を求めるのではなく、体力や体調に合わせて参加方法を調整することも重要です。立位での体操が難しい方には座位で参加してもらう、疲れが見られる方には見学や一部参加に切り替えるなど、無理のない運用を心がけましょう。

屋外活動は無理に実施しない

散歩や外出レクリエーションは、利用者にとって楽しみや気分転換になる大切な活動です。しかし、猛暑時は予定していた屋外活動を無理に実施しない判断も必要です。

「せっかく準備したから」「利用者が楽しみにしているから」という理由で実施してしまうと、熱中症リスクが高まる可能性があります。特に、日差しが強い時間帯や湿度が高い日は、短時間の外出でも負担になることがあります。

屋外活動を中止する場合に備えて、あらかじめ室内で実施できる代替プログラムを用意しておくと、当日の混乱を防ぎやすくなります。

たとえば、次のような活動が考えられます。

屋外活動の代替案

内容

1

座位体操

椅子に座ったまま手足を動かす

2

音楽体操

音楽に合わせて楽しく体を動かす

3

脳トレ体操

手足の動きと声出し、計算、記憶課題などを組み合わせる

4

回想レクリエーション

夏の思い出や季節の話題を使って会話を促す

5

オンラインアクティビティ

外部講師のプログラムを施設内で受講する

大切なのは、屋外活動を中止した日でも、利用者が「今日は何もできなかった」と感じないようにすることです。安全を守りながら、体を動かす時間や人と関わる時間を確保できるようにしておきましょう。

また、以下の記事では、車いすでもできる「楽しい・簡単」体操プログラムや、準備5分で盛り上がるデイサービスレクリエーション簡単20選をご紹介していますので、あわせてご確認ください。

室内でも温度・湿度・換気に注意する

猛暑時は、屋外だけでなく室内環境にも注意が必要です。エアコンを使用していても、座席の位置によっては暑さを感じやすかったり、逆に冷えすぎたりすることがあります。また、湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体に熱がこもりやすくなることもあります。

施設内で体操やレクリエーションを行う際は、以下の点を確認しておくとよいでしょう。

確認項目

注意点

1

室温

暑すぎないか、冷えすぎていないか

2

湿度

蒸し暑さを感じないか

3

座席位置

直射日光が当たらないか、空調の風が直接当たりすぎないか

4

換気

空気がこもっていないか

5

水分

手の届く場所に飲み物があるか

6

動線

移動時に転倒しやすい場所がないか

室内活動は屋外活動に比べて安全に実施しやすい一方で、「室内だから大丈夫」と考えてしまうと、体調変化を見落とすことがあります。

運動量を確保することと同じくらい、環境を整えることも大切です。

夏場でも活動量を落とさないためのプログラム

猛暑時は、屋外での散歩や外出レクリエーションを無理に行う必要はありません。大切なのは、屋外活動が難しい日でも、施設内で安全に体を動かせる機会を用意しておくことです。

デイサービスでは、利用者の体力や身体状況に差があります。全員が同じ運動を同じ強度で行うのではなく、座ったまま参加できる動きや、短時間で取り組めるプログラムを組み合わせることで、無理なく活動量を維持しやすくなります。

また、夏場の活動量低下を防ぐには、単に体操の時間を増やすだけでなく、利用者が「参加したい」と思える楽しさや、職員が継続して運用しやすい仕組みも重要です。

ここでは、施設内で取り入れやすいプログラム設計のポイントを紹介します。

短時間でも継続できる運動を用意する

夏場の運動不足対策では、長時間の運動よりも、短時間でも継続できる運動を用意することが大切です。

たとえば、午前中の体操、昼食前後の軽いストレッチ、午後のレクリエーション前の準備運動など、1回5〜10分程度の活動を日課にするだけでも、体を動かすきっかけになります。施設内で取り入れやすい短時間運動には、次のようなものがあります。

運動例

内容

1

肩回し

肩まわりをゆっくり動かし、上半身をほぐす

2

足踏み運動

座ったまま、または立位で足踏みを行う

3

つま先・かかと上げ

ふくらはぎや足首まわりを動かす

4

手指体操

指先を動かしながら、脳への刺激も促す

5

深呼吸・姿勢伸ばし

呼吸を整え、体を起こすきっかけにする

短時間の運動であれば、体力に不安がある方も参加しやすく、職員も日々のスケジュールに組み込みやすくなります。重要なのは、「しっかり運動する日」をつくることだけではありません。少しでも体を動かす時間を毎日の中に組み込み、活動量が極端に落ちないようにすることです。

座ったまま参加できる体操を取り入れる

高齢者の運動プログラムでは、座ったまま参加できる体操を用意しておくと、より多くの利用者が参加しやすくなります。立位での体操は、下肢筋力やバランス能力を使うため効果が期待できる一方、転倒リスクや疲労への配慮が必要です。

そのため、猛暑で体力を消耗しやすい時期や、体調に不安がある利用者が多い日は、椅子に座ったまま行える体操を中心にするのも一つの方法です。座位体操では、次のような動きを取り入れやすくなります。

座位体操の例

期待できること

1

膝伸ばし

太ももまわりを動かす

2

足首回し

足元のこわばりを和らげる

3

腕上げ運動

肩や背中を動かす

4

体幹ひねり

姿勢保持や上半身の動きにつなげる

5

手拍子・リズム運動

楽しさや一体感を生みやすい


座ったままでも、手足を大きく動かしたり、音楽に合わせたりすることで、利用者が楽しみながら参加しやすくなります。また、立位が難しい方も同じ場に参加できるため、孤立感を防ぎやすい点もメリットです。「できる人だけが参加する運動」ではなく、「その日の体調に合わせて参加できる運動」にすることで、活動の継続性が高まります。

脳トレやコミュニケーション要素を加える

活動量を維持するには、体を動かすことに加えて、脳への刺激や人との交流を組み合わせることも大切です。

たとえば、単純な体操だけでなく、声を出す、数を数える、左右で違う動きをする、隣の人とタイミングを合わせるといった頭を使う要素を入れると、利用者の集中力や参加意欲が高まりやすくなります。施設内で取り入れやすい工夫には、次のようなものがあります。

工夫

1

声出し

「1、2、3」と声に出しながら体操する

2

計算

足踏みしながら簡単な計算をする

3

左右違う動き

右手はグー、左手はパーなどを組み合わせる

4

季節の話題

夏祭り、花火、海、盆踊りなどの話題を取り入れる

5

ペア・グループ活動

隣の人と手拍子や声かけを行う

こうした要素を加えることで、運動の時間が単なる「身体活動」ではなく、笑いや会話が生まれる時間になります。特に夏場は、外出や人との接点が減りやすい時期です。施設内のプログラムで交流の機会をつくることは、運動不足対策だけでなく、気分転換や意欲維持にもつながります。

利用者が「暑い日でも通いたい」と思える時間をつくる

夏場の活動量低下を防ぐうえでは、利用者本人や家族に「デイサービスに通う意味」を感じてもらうことも重要です。暑さが厳しい日には、利用者もデイサービスに通いたくないと思うかもしれません。その判断自体は自然なものですが、デイサービスに行けばエアコンの効いた、安全な環境で身体を動かせる、ほかの利用者と交流できる、楽しいプログラムに参加できると感じてもらえれば、利用継続の動機づけになります。

たとえば、以下のような時間があると、利用者にとって施設で過ごす価値が伝わりやすくなります。

利用者が参加したくなる時間

内容

1

音楽に合わせた体操

楽しみながら体を動かせる

2

季節を感じる室内レク

夏祭り、盆踊り、花火の思い出などを取り入れる

3

脳トレ体操

体と頭を同時に使える

4

みんなで参加する活動

一体感や会話が生まれる

5

外部講師によるアクティビティ

いつもと違う刺激がある

大切なのは、暑さを理由に「活動を減らす」のではなく、暑い時期でも無理なく参加できる活動へ切り替えることです。施設内で安全に身体

を動かせる時間を用意できれば、利用者の活動量維持だけでなく、家族への安心感や施設への満足度向上にもつながります。

ただし、室内活動が中心になると、体操やレクリエーションがマンネリ化しやすく、職員の企画・進行負担も大きくなりがちです。夏場の活動量を維持するには、利用者が飽きずに参加でき、職員も無理なく続けられる仕組みが必要です。

次章では、その解決策の一つとなる、ルネサンスのオンライン体操教室についてご紹介します。室内活動のマンネリ化を防ぎ「属人的に頑張る」のではなく、仕組みとして運用活動機会を確保しやすくなります。

夏場の活動量維持に役立つ、ルネサンスの『オンライン体操教室』

屋外活動が難しい時期でも、施設内で運動機会を継続しやすくする方法の一つが、ルネサンスのオンライン体操教室です。

ルネサンスのオンライン体操教室は、プロの運動指導者によるライブ配信を施設内で受講できるサービスです。簡単で楽しい体操と、認知機能低下予防プログラム「シナプソロジー」を組み合わせているため、利用者が体を動かす機会をつくりやすくなります。また、ライブ配信ならではの双方向コミュニケーションも特徴です。指導者が施設名や利用者の様子に触れながら進行することで、「見てもらえている」「一緒に参加している」という感覚が生まれやすく、利用者の参加意欲向上にも繋がっています。

さらに、職員が毎回レクリエーションを企画・進行しなくても運動プログラムを実施できるため、猛暑時に増えやすい体調確認や環境調整などの業務に職員が専念しやすい点も特徴です。

実際に導入している施設からは、利用者が楽しんで参加できることに加え、職員が前に立って体操を進行しなくてよい点や、既存のレクリエーションツールとは異なる双方向性が評価されています。夏場のように屋外活動が難しい時期でも、施設内で活動機会を維持するための仕組みとして活用しやすい選択肢です。

プロの指導者によるライブ配信で参加意欲を高めやすい

オンライン体操教室の特徴は、録画動画を流すだけではなく、ライブ配信で実施される点です。

ルネサンスのオンライン体操教室では、全国90施設以上の介護リハビリ事業所を運営してきたノウハウを活用し、指導者がライブでプログラムを進行します。リアルタイムでのコミュニケーションが可能な点も紹介されています。

画面越しであっても、指導者から声をかけられたり、ほかの参加者と同じ時間に体操へ取り組んだりすることで、利用者にとっては「一緒に参加している」という感覚が生まれやすくなります。

導入施設の声でも、YouTubeなどの動画コンテンツと比べて、ライブ配信には「見てもらえている感」があることが評価されています。先生が施設名や利用者の様子に触れながら進行することで、利用者の参加意欲が高まりやすくなるためです。

特に夏場は、外出や人との交流が減りやすい時期です。ライブ感のある体操プログラムを取り入れることで、単なる運動時間ではなく、楽しみや気分転換、人とのつながりを感じられる時間としても活用しやすくなります。

体操と認知機能への刺激を組み合わせられる

夏場の活動量維持では、体を動かすことに加えて、脳への刺激やコミュニケーションの機会をつくることも大切です。

ルネサンスのオンライン体操教室では、簡単なストレッチや楽しい体操に加え、認知機能低下予防プログラム「シナプソロジー」をオンラインで受講できます。シナプソロジーは、できる・できないよりも、普段と違う刺激を楽しむことを重視しやすいプログラムです。従来型の脳トレでは、正解できるかどうかに意識が向きやすい場合がある一方で、シナプソロジーの「間違ってもいい」という考え方が導入事業所から評価をいただいています。

屋外活動が難しい日でも運動機会を確保しやすい

オンライン体操教室を活用すれば、施設内にいながら体を動かす時間をつくりやすくなります。

屋外活動の代替プログラムを事前に用意しておけば、急な暑さや熱中症警戒アラートによって外出予定を変更する場合でも、活動の空白をつくりにくくなります。

導入施設の声からも、夏の熱中症対策だけでなく、冬の豪雪や寒冷地の外出困難期など、季節的に外へ出にくい時期の室内活動強化ニーズがあることがわかります。つまり、オンライン体操教室は夏場だけの対策ではなく、年間を通じて「外に出にくい時期の活動量維持」に活用しやすい仕組みです。

オンライン体操は、職員負担を抑えながら活動機会を増やす方法

オンライン体操教室は、猛暑時でも施設内で活動機会をつくり、利用者の交流や意欲を引き出し、職員のレクリエーション企画負担を軽減する仕組みとして活用できます。導入施設の声から見える主な価値は、以下のとおりです。

評価されている点

施設にとっての価値

1

ライブ配信の双方向性

利用者が「見てもらえている」と感じやすい

2

シナプソロジーの考え方

間違いを恐れず楽しく参加しやすい

3

職員が前に立たなくてよい

体力的・精神的な負担を軽減しやすい

4

日替わり講師・目的別プログラム

マンネリ化を防ぎやすい

5

既存ツールと役割分担できる

施設内活動の幅を広げやすい

6

変化を記録しやすい

管理者や家族への説明材料になる

特に夏場は、屋外活動を控える日が増えやすいからこそ、室内で継続できる運動プログラムを持っておくことが重要です。

まとめ|夏場こそ「安全に活動を続ける仕組み」が重要

猛暑時は熱中症を防ぐために、無理な外出や屋外活動を控える判断が大切です。一方で、外出やデイサービスの利用が減ると、運動量や交流機会も少なくなり、筋力低下や生活リズムの乱れ、意欲低下につながる可能性があります。

デイサービスでは、夏場の活動量低下を一時的な季節要因として見過ごさず、涼しい室内で安全に体を動かせる機会を用意しておくことが重要です。特に意識したいポイントは、次の5つです。

ポイント

内容

1

安全確保

暑さ指数や熱中症警戒アラートを確認し、無理な屋外活動は避ける

2

体調確認

送迎前後や運動前後に、顔色・発汗・疲労感・水分摂取状況を確認する

3

室内活動

座位体操や短時間運動など、涼しい室内で参加できる活動を用意する

4

継続性

職員が毎回一から考えなくても続けられる仕組みをつくる

5

記録・共有

参加率や表情、体力測定値などを記録し、変化を見える化する

夏場の運動不足対策では、単に体操の時間を増やすだけでなく、利用者が参加したくなり、職員が無理なく運用でき、家族や管理者にも活動の様子を説明できる仕組みにすることが大切です。

夏場の活動量低下対策に、オンライン体操教室を活用しませんか?

猛暑時の活動量低下を防ぐには、屋外活動を無理に続けるのではなく、涼しい室内で安全に体を動かせるプログラムを用意しておくことが大切です。ルネサンスのオンライン体操教室なら、プロの運動指導者によるライブ配信を通じて、施設内にいながら体操や認知機能への刺激を取り入れられます。職員研修が不要で、日々のレクリエーション企画や体操進行の負担を抑えやすい点も、介護現場で活用しやすい理由です。

まずは無料体験を通じて、利用者の反応や施設での運用イメージを確認してみてはいかがでしょうか。

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