従業員エンゲージメントとは?健康経営における重要性と向上施策



従業員エンゲージメント

健康経営を進めても、従業員の参加が続かない、施策が定着しない、という悩みは少なくありません。

その背景には、制度やイベントの有無だけでなく、従業員エンゲージメントの設計が足りないケースがあります。

本記事では、従業員エンゲージメントとワーク・エンゲージメントの違い、健康経営との関係、向上施策、効果測定の考え方まで整理します。

この記事でわかること

  • 従業員エンゲージメントとワーク・エンゲージメントの違い
  • 健康経営がエンゲージメント向上につながる理由

  • エンゲージメントを測定・可視化するKPIとサーベイの考え方

  • 健康経営を定着させる具体的な施策と進め方

  • 中小企業の始め方、人的資本情報開示での位置づけ


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目次[非表示]

  1. 1.従業員エンゲージメントとは?ワーク・エンゲージメントとの違い
    1. 1.1.それぞれの違い
  2. 2.エンゲージメントを高める前提条件は「働く意義」
  3. 3.健康経営がエンゲージメントを強化する理由
  4. 4.健康経営とエンゲージメントの関係性
  5. 5.エンゲージメントが低い組織で起きやすいこと
  6. 6.エンゲージメントを測定・可視化する方法
    1. 6.1.主なKPI
    2. 6.2.測定の進め方
  7. 7.エンゲージメントを高める実践的アプローチ
    1. 7.1.【従業員エンゲージメント向上施策】
    2. 7.2.【ワーク・エンゲージメント向上施策】
  8. 8.継続性と選択性を両立する支援設計
    1. 8.1.継続を支える設計ポイント
    2. 8.2.ルネサンスと他社サービスの比較視点
    3. 8.3.中小企業でも継続できるのか
    4. 8.4.継続しやすい条件
  9. 9.まとめ

従業員エンゲージメントとは?ワーク・エンゲージメントとの違い


従業員エンゲージメントは、従業員が組織の方向性や価値観に共感し、自ら貢献したいと思える状態を指します。個人と組織の関係に着目した考え方です。

参照元:厚生労働省 愛媛労働局 『ワークエンゲージメント 従業員エンゲージメント 働きがい』


一方、ワーク・エンゲージメントは、仕事そのものへの前向きな関わり方を示します。厚生労働省では、ワーク・エンゲージメントを「活力」「熱意」「没頭」の3つがそろった状態としています。

参照元:厚生労働省『令和元年版 労働経済の分析』 第2-(3)-1図 ワーク・エンゲイジメントの概念について

それぞれの違い

観点

従業員エンゲージメント

ワーク・エンゲージメント

着目点

組織との関係

仕事との関係

主な状態

組織に貢献したい

仕事に前向きに取り組める

関連する施策

理念浸透、対話、キャリア支援

健康支援、働き方改善、集中力向上


先に整えるべきなのは、事業への納得感と職場の信頼関係です。そのうえで、日々の仕事に集中できる環境を整えると、ワーク・エンゲージメントが高まりやすくなります。

エンゲージメントを高める前提条件は「働く意義」

施策を始める前に確認したいのは、従業員が「この事業に関わる意味がある」と感じられるかどうかです。

制度やアプリを整えても、次のような状態ではエンゲージメントは高まりにくいです。

  • 事業の目的が伝わっていない
  • 自分の仕事の価値が見えない
  • 成果や成長を実感しにくい
  • 現場の声が経営に届かない

企業は、自社の事業やサービスを顧客や社会への貢献として伝え、従業員が自分の仕事の価値を実感できる状態をつくる必要があります。

健康経営がエンゲージメントを強化する理由

健康経営の取り組みは、従業員が意義を理解し、自発的に参加してこそ定着します。たとえば、次のような施策は参加しやすい設計が重要です。

  • 社員食堂の健康メニュー
  • 運動機会の提供
  • 睡眠改善の支援
  • メンタルヘルス対策
  • 生活習慣の見直し支援

ルネサンスでは、デジタルツールを使い、個々のニーズに合わせた選択型プログラムを組み合わせやすくしています。オンラインライブ配信も活用できるため、拠点や勤務形態が分かれていても運用しやすい設計です。詳しくはルネサンスの法人向けサービスをご覧ください。

健康経営とエンゲージメントの関係性

健康経営は、従業員の健康を経営課題として捉え、戦略的に取り組む考え方です。エンゲージメントが高い職場では、健康施策への参加が進みやすく、健康経営も定着しやすくなります。

逆に、心身の不調や働きづらさが続くと、仕事への意欲や集中力が下がりやすく、組織への貢献意識も弱まります。健康経営とエンゲージメントは、どちらか一方だけではなく、両方を高める設計が必要です。



エンゲージメントが低い組織で起きやすいこと

エンゲージメントが低い状態が続くと、組織には次のような影響が出やすくなります。

  • 離職意向が高まる

  • 主体的な行動が減る

  • 部門間の連携が弱くなる

  • 健康施策への参加率が下がる

  • 管理職のフォロー負荷が増える

健康経営の観点では、従業員の不調が長引くほど、欠勤やプレゼンティーズムの課題につながりやすくなります。だからこそ、健康状態と仕事への関わり方を同時に見ていく必要があります。



エンゲージメントを測定・可視化する方法

エンゲージメント施策は、感覚だけで判断せず、定期的に測定して見直すことが大切です。

主なKPI

区分

指標例

見るポイント

従業員エンゲージメント

組織満足度、推薦意向、理念共感度

組織への愛着や貢献意欲

ワーク・エンゲージメント

活力、熱意、没頭

仕事への前向きさ

健康行動

健診受診率、運動参加率、睡眠改善率

健康施策への参加状況

組織成果

離職率、欠勤率、プレゼンティーズム

経営への影響

測定の進め方

  1. 現状を把握する

    • サーベイ、面談、健康データを確認する

  2. 課題を分ける

    • 組織課題、仕事課題、健康課題を切り分ける

  3. 指標を決める

    • 参加率、継続率、満足度、行動変容などを設定する

  4. 定期的に確認する

    • 月次、四半期、半期で変化を見る

  5. 施策を修正する

    • 反応の薄い施策は時間帯や内容を見直す

定期的にデータを収集・分析し、施策の改善につなげるサイクルを設計することが大切です。


エンゲージメントを高める実践的アプローチ

【従業員エンゲージメント向上施策】

  • 対話と信頼の文化づくり
    • 1on1やフィードバックを通じて、心理的安全性を高める
  • ビジョン・理念の浸透
    • ワークショップや社内共有で、事業の意味を自分ごと化しやすくする
  • キャリア支援
    • キャリア面談、学習機会、スキルアップ研修を用意する
  • 柔軟な働き方
    • テレワーク、副業容認、裁量のある運用を組み合わせる

【ワーク・エンゲージメント向上施策】

  • 日常の活力を高める健康習慣
    • ストレッチ、ヨガ、マインドフルネスを取り入れる
  • 継続しやすいサポート
    • 短時間で参加できるプログラム、オンデマンド配信、個別支援を用意する
  • 専門的なフォロー
    • 運動指導、睡眠支援、メンタルヘルス対策を組み合わせる

ルネサンスの法人向け支援は、対面とオンラインの両方に対応し、従業員が選びやすい構成を取りやすいのが特長です。生活習慣病予防、メンタルヘルス、睡眠など、職場で求められるテーマに合わせやすい点も活用しやすさにつながります。詳しくはルネサンスの法人向けサービス一覧をご確認ください。


継続性と選択性を両立する支援設計

エンゲージメント施策は、単発イベントで終わらせず、日常に入る形で設計することが重要です。

継続を支える設計ポイント

  • 選択肢があること
    対面、オンライン、アプリなどから選べる
  • 短時間で参加できること
    • 5分から10分の短いコンテンツを用意する
  • 個別対応できること
    • 年代、職種、勤務形態に合わせて調整する
  • 見直しできること
    • 参加率や継続率を見て内容を更新する

ルネサンスの『スマートAction』は、こうした継続的で個別対応型の健康支援をまとめて運用しやすいサービスです。低コストの福利厚生施策として、オンラインライブ配信を活用しやすい点も特徴です。詳しくはこちらをご覧ください。



ルネサンスと他社サービスの比較視点


健康経営支援サービスを選ぶ際は、次の観点で比較すると整理しやすいです。

比較項目

見るポイント

可視化

エンゲージメントや健康データを測定できるか

継続性

日常運用しやすいか

個別対応

従業員ごとのニーズに合わせられるか

実施方法

対面、オンライン、アプリに対応するか

運用負荷

人事・総務の負担が大きすぎないか


比較する際は、自社が「測定重視」か「運用重視」かを先に決めると選びやすくなります。


中小企業でも継続できるのか

中小企業でも、運用設計を絞ればエンゲージメント施策は継続できます。

継続しやすい条件

  • 対象者を全社員に広げすぎない
  • まずは1テーマから始める
  • 月1回からの運用にする
  • 人事・総務の手間を減らす
  • 参加後のフィードバックを簡単に集める

オンライン配信やアプリ連携を使えば、拠点が少ない企業だけでなく、多拠点企業でも運用しやすくなります。





まとめ

従業員エンゲージメントは、組織に貢献したいという意思を支える土台です。ワーク・エンゲージメントは、仕事への前向きな集中や熱意を支えます。健康経営では、この2つを分けて考えつつ、同時に高める設計が求められます。

成果を出しやすい施策には、次の共通点があります。

  • 目的が伝わっている
  • 参加しやすい
  • 継続しやすい
  • 測定しやすい
  • 現場の負担が大きすぎない

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記事監修:樋口 毅
記事監修:樋口 毅
株式会社ルネサンス 執行役員 健康価値共創部部長 健康経営を推進するリーダーの一人として、NPO法人健康経営研究会 理事、健康経営会議実行委員会、健康長寿産業連合会の事務局長を務め、政策提言や社会実装に取り組む実務家。企業や自治体へのコンサルティングや講演活動も多数行い、実践知に基づいた支援を行っている。 経済産業省、厚生労働省、スポーツ庁などの政府委員会にも参画し、監修者として専門性と現場感を活かしながら、産官学連携を通じて持続可能な健康社会の実現を目指している。

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