デイサービスの面白い取り組みで利用者の満足度を高めるには? ルネサンスの事例も紹介
デイサービスでは、利用者の身体機能の維持・向上や認知症予防、気分のリフレッシュなどを目的にさまざまなレクリエーションが実施されています。
しかし、利用者に「面白い」「楽しい」と思ってもらえる取り組みでなければ、意欲的な参加につながらず、期待される効果を得られないケースも見られます。
デイサービスの管理者やレクリエーション担当者のなかには、「プログラムの内容がマンネリ化している」「面白いイベントで利用者の満足度を高めたい」など悩まれている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、デイサービスで取り入れられる面白い取り組みについて解説します。
この記事に関するお役立ち情報と記事はこちら
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目次[非表示]
デイサービスにおけるレクリエーションの目的
デイサービスで実施するレクリエーションには、利用者の認知・身体機能をトレーニングするだけでなく、充実感を持って生き生きとした生活を送るサポートを行う目的があります。
楽しみながら頭と体を動かしたり、利用者同士や外部の関係者と積極的なコミュニケーションが生まれたりするレクリエーションを実施することで、以下の効果が期待できます。
▼レクリエーションの実施で期待できる効果
- ストレスの発散
- 不安や孤独感の解消
- 認知症の予防 など
社会活動や趣味活動、仲間との余暇活動などによって体を動かすことは、心身の健康によい影響を与えます。
また、厚生労働省の『あたまとからだを元気にするMCIハンドブック』によると、身体的・心理的・社会的な活動性を高めることは認知症の予防につながり、生活機能の低下を防止することが分かっています。
特に“自分がやりたいと思っているか”という意思の有無によって、これらの活動が生活機能へ及ぼす効果も異なるといわれています。
▼社会活動への参加と生活機能
画像引用元:厚生労働省『あたまとからだを元気にするMCIハンドブック』
利用者の能力に合わせて「面白い」「参加する意味を感じられる」と思ってもらえるレクリエーションを実施することで、健康の維持・増進や生活の質の向上へつながると期待できます。なお、意義のある取り組みにするために、利用者に対して効果のエビデンスを示すことも必要と考えられます。
認知症を予防する取り組みや高齢者における社会活動については、こちらの記事をご確認ください。
出典:厚生労働省『あたまとからだを元気にするMCIハンドブック』『身体活動・運動』『体を動かす』
デイサービスの面白い取り組み3選
ここでは、デイサービスの利用者に楽しいと思ってもらうための面白い取り組み例を3つ紹介します。
①季節行事に関連するイベントを開催する
季節行事に関連するイベントは、年齢を問わず慣れ親しみやすいほか、四季を感じられる体験によって豊かな生活につながると考えられます。
▼季節行事を取り入れたイベントの例
季節 |
イベント例 |
正月 |
書初め、羽根つき、かるた大会、絵馬づくり など |
節分 |
豆まき、折り紙や塗り絵による飾り付け制作、お箸・スプーンリレー など |
夏祭り |
わなげ、ビンゴゲーム、ヨーヨー釣り、盆踊り など |
クリスマス |
ツリーの飾り付け、グループでの音楽演奏やダンス など |
また、旬の食材を利用してイベントに合わせた食事を提供することで、四季の変化や行事の雰囲気をより一層味わえます。季節を感じられる食事は、五感への刺激を通して精神的な満足感をもたらすことも期待できます。
②施設内通貨を導入する
レクリエーションやリハビリテーション、ボランティア活動に参加することで獲得できる施設独自の通貨制度を導入する取り組みがあります。
施設内通貨を用いて利用者の欲しいものやお菓子などと交換できると、楽しさが生まれて意欲的な参加を促せます。また、「もっと通貨を貯めたい」という目標が生まれることによって生活の充実にもつながると考えられます。
施設内通貨を導入する際は、毎日の身体活動や社会活動などの目標と実績を記録する生活ノートを作成すると、モチベーションの維持を図れます。
▼生活ノートのイメージ
画像引用元:厚生労働省『あたまとからだを元気にするMCIハンドブック』
出典:厚生労働省『あたまとからだを元気にするMCIハンドブック』
③習い事や社会活動を実施する
施設に専門の講師を招いたり、外部の施設に足を運んだりして、利用者が興味のある習い事や社会活動にグループで参加できるようにする取り組みもあります。
利用者の興味関心や身体機能、認知機能に応じて参加できるプログラムを用意することで、意義を感じてもらいやすくなります。
また、一人ではなくグループで参加できるようにすると継続しやすくなるほか、チームワークや達成感が醸成されて満足度の向上につながると期待できます。
▼習い事や社会活動の例
- 生け花やフラワーアレンジメント
- 家庭菜園
- 畑仕事の補助
- 茶道、書道
- 絵画、手芸
- パソコン教室
- 音楽教室 など
出典:厚生労働省『あたまとからだを元気にするMCIハンドブック』
デイサービスでレクリエーションを実施する際の課題
デイサービスでの面白い取り組みは、利用者の満足度向上を図るために有効といえます。しかし、以下の理由によって思うようにレクリエーションを実施できないケースも見られます。
▼デイサービスのレクリエーションに関する課題
- 利用者から拒否される
- スタッフの協力が得られない
- コストがかかる など
レクリエーションの内容が利用者のニーズに合っていない場合、参加率が低くなる可能性があるほか、満足度の低下を招くことが考えられます。
また、物品の購入や制作などにコスト・時間がかかる場合には、スタッフの協力が得られなかったり、予算に合わなかったりする場合もあります。
現場の負担を抑えつつ利用者から喜ばれるレクリエーションを実施するには、施設に合ったプログラムの内容を選択するとともに、外部のサポートを受けることもポイントです。
ルネサンスでの取り組み事例
ルネサンスでは、運動や歩行に対するニーズが高いリハビリ特化型の施設において、参加する意義を感じられる多様な取り組みを実施しています。
▼脳活性化メソッドを使用したレクリエーション
ルネサンスが独自開発した『シナプソロジー®』を利用したレクリエーションです。「2つのことを同時に行う」「左右で違う動きをする」といった普段慣れない動きで、脳に刺激を与えて活性化を促します。
一般的な脳トレとは異なり、運動プログラムに似た動きで体を大きく動かすようなプログラムもあることから、抵抗なく気軽に参加してもらいやすくなります。
▼シューズフィッティングイベント
利用者の足部を計測して、一人ひとりに合った靴を提案するイベントです。利用者一人ひとりにフィットする靴を選定することで、歩行時の安定性を高めることが期待できます。その結果、施設での運動もより効果的かつ安全に行うことが可能となります。
※シナプソロジー、シナプソロジーロゴ、SYNAPSOLOGYは、株式会社ルネサンスの登録商標です。
まとめ
この記事では、デイサービスでの面白い取り組みについて、以下の内容を解説しました。
- デイサービスにおけるレクリエーションの目的
- デイサービスの面白い取り組み3選
- ルネサンスでの取り組み事例
デイサービスのレクリエーションには、利用者の身体的・精神的・社会的な活動を通して、生活機能の維持やより充実した毎日を送れるようにする目的があります。面白いと感じてもらえる取り組みを実施することで、満足度の向上に結びつくと考えられます。
しかし、利用者の認知・身体機能に応じて参加できる内容を常に考えることは、技術的・時間的な課題によって難しい場合があるほか、施設に合わない内容では参加してもらいにくくなります。レクリエーションを実施する際は、施設のニーズに合った内容を選択することが重要です。
『ルネサンス』では、リハビリ特化型の施設に合ったプログラムを提供しております。体を動かすエクササイズのようなプログラムも多数用意しているため、マンネリ化を防いで積極的な参加を促せます。
詳しくはこちらの資料をご確認ください。