学校の水泳授業を民間事業者に委託するメリットとは?【事例つき】


学校で実施される体育授業の一つに水泳授業があります。水泳授業には、陸上と異なる運動を通して身体能力を身につけることや、水の事故を防ぐための安全に関する知識と論理的な思考力を育む目的があります。

しかし、近年ではプール施設の老朽化や維持管理、教員による指導の負担などの課題が生まれており、水泳授業を民間事業者に委託する学校が見られています。

学校教員や教育委員会の担当者のなかには、「水泳授業を民間事業者に委託することでどのようなメリットがあるのか」「事例を参考にして委託するかどうかを検討したい」などとお考えの方もいるのではないでしょうか。

この記事では、学校の水泳授業に関する課題を踏まえつつ、民間事業者に委託するメリット、事例について解説します。

水泳授業に関する記事・おすすめの資料はこちら


目次[非表示]

  1. 1.学校の水泳授業に関する課題
  2. 2.水泳授業を民間事業者に委託するメリット
    1. 2.1.①安心・安全の管理
    2. 2.2.②授業回数の確保
    3. 2.3.③児童の泳力向上
    4. 2.4.④教員の負担軽減
    5. 2.5.⑤トータルコストの削減
  3. 3.水泳授業の民間委託で教員への負担を軽減した事例
  4. 4.まとめ


学校の水泳授業に関する課題

水泳は、水の危険から身を守るための運動です。学校での水泳授業には、以下のねらいがあります。


▼水泳授業のねらい

  • 長く・速く泳ぐ運動を通して、全身の持久力や身体の調整力を身につける
  • 水辺でのスポーツやレジャー活動に参加する際に、水の危険から身を守る運動能力を身につける

一方で、学校での水泳授業には以下の課題があります。


▼水泳授業の課題

  • プール施設の維持・管理にコストがかかる
  • 教員の授業に対する負担が大きい
  • 授業回数が天候に左右されてしまう

プール施設の改修や建て替えなどにコストが発生するほか、「水泳指導が難しい」「清掃が大変」などの教員への業務負担も懸念されています。猛暑や豪雨などによって水泳授業が減少すると、スケジュールの調整も必要になります。

また、水泳授業では同時にプールや更衣室を使用することによる密集・密接の場面が想定されることから、新型コロナウイルス感染症対策の観点から授業を実施できなかったケースも存在します。

維持管理のコストや教員への業務負担を削減して、質の高い水泳授業を継続して行うために、民間事業者に委託する学校が見られています。


今後に求められる水泳授業のあり方 については、こちらの記事で詳しく解説しています。

  水泳授業はいらない? 現状と今後に求められる授業のあり方とは 学校での水泳授業は、水の危険から身を守る運動能力を身につけたり、全身の持久力や水中における体の調整力を養ったりするために必要となります。しかし、近年では「水泳授業はいらない」という意見も見られます。この記事では、水泳授業がいらないといわれる理由や、今後に求められる水泳授業のあり方について解説します。 株式会社ルネサンス ​​​​​​​




水泳授業を民間事業者に委託するメリット

学校の水泳授業を民間事業者に委託すると、維持管理コストや業務負担の削減に加えて、授業の安全性、指導の質の向上などのさまざまなメリットにつながることが期待できます。


①安心・安全の管理

水泳授業を民間事業者に委託することで、専門知識を有するスタッフによる徹底した安全管理の下で授業を行えるようになります。


▼安全管理の例

  • 授業実施前での健康状態の確認
  • 水温・水質の管理
  • 監視体制と救急用具の整備

教員自身で指導を行う場合でも、委託先のスタッフが監視員となることで、授業の安全を確保できます。また、万が一の事故が発生した場合には、専門知識を有するスタッフによる救助や救命を迅速に行える体制を整えられます。


②授業回数の確保

水泳授業を民間事業者に委託する際には、委託先の企業が所有するプール施設を借りて授業を行う方法があります。

企業が所有するプール施設が屋内にある場合、天候に左右されずに水泳授業を行えるため、予定どおりの授業回数を確保することが可能です。また、屋内温水プールを使用する場合には、季節を通して長期間の授業を実施できます。


③児童の泳力向上

水泳授業を専門的な知識を持つプロに委託することで、児童の能力に応じた正確かつ質の高い泳法を学習できるようになり、泳力の向上を図れます。


▼プロの講師によるサポートの例

  • 座学による事前の基礎学習
  • 児童のやる気を引き出す安全な指導
  • 正しい泳法とコツの指導
  • 小学校から高等学校までの能力に応じた指導

プロの講師による安全な指導を行うことによって、児童の水への恐怖心を軽減させて、泳力の上達を早められると期待できます。


④教員の負担軽減

水泳授業を民間事業者に委託すると、教員による水泳指導やプール施設の維持管理などにかかる負担を軽減できます。

教員が水泳指導を専門外としていたり、一人または少人数の教員で対応する必要があったりする場合でも、技術指導をプロに任せることで教員は以下のような対応に回れるようになります。


▼水泳指導をプロに依頼することでできること

  • 技術指導をプロに任せて、授業態度の注意や安全管理に目を配る
  • 一人ひとりの泳力を観察して、上達度を管理する

また、委託先のプール施設を活用すると、水質チェックや清掃、危険箇所の確認などを代わりに行ってくれるため、教員の業務負担を削減できるほか、安全衛生管理を徹底できます。


⑤トータルコストの削減

委託先の企業が所有するプール施設で授業を行えるようになると、学校にあるプール施設の維持管理・改修にかかるコストの削減につながります。

実際に、学校プール施設の維持管理にかかる費用は、1校当たり年間6,601千円(愛知県事例の場合)とされていますが、民間事業者を活用すると同規模事業にて4,100千円に抑えられることが分かっています。


▼水泳授業の民間委託によるトータルコスト

学校プール_管理コスト



水泳授業の民間委託で教員への負担を軽減した事例

ルネサンスでは、水泳授業の民間委託を請け負っています。ここからは、埼玉県内の小学校で水泳授業を受託した事例について紹介します。


▼課題

プール施設の維持管理や教員による授業の負担が課題となっていました。弊社所有のプール施設の貸し出しと講師による指導のサポートを受けるために、水泳授業を委託されました。


▼主な取り組み

1・2年生は45分授業を8回、3〜6年生は70分授業を5回と、学年ごとの授業の時間割に対応して水泳授業を実施しました。主な取り組み内容は、以下のとおりです。

  • 各学年1回ずつ着衣泳の授業を実施
  • 学年ごとに内容・難易度を変更して水辺での安全管理をレクチャー
  • 弊社スタッフによるグループ指導と安全管理(監視)

プール施設への移動に関しては送迎バスによって対応して、授業時間に合わせたスケジュールの調整も併せて行いました。これにより、プール施設の維持管理や教員への負担が軽減されて、徹底した安全管理の下で授業を実施できるようになりました。




まとめ

この記事では、水泳授業の民間委託について以下の内容を解説しました。


  • 学校の水泳授業に関する課題
  • 水泳授業を民間事業者に委託するメリット
  • 水泳授業の民間委託で教員への負担を軽減した事例


学校の水泳授業には、維持管理にかかるコストや教員の業務負担、天候による授業回数への影響などのさまざまな課題があります。

水泳授業を民間事業者に委託することで、安全な施設・監視環境の下で授業を実施できるほか、児童の泳力向上、教員の負担軽減、トータルコストの削減などのメリットが期待できます。


ルネサンス』では、季節や天候に左右されない屋内プール施設の貸し出しや、スイミングスクールの運営で培った知識・ノウハウを生かした水泳授業のサポートを行っています。維持管理のコストや授業の負担を抑えて、より安全で質の高い水泳授業を取り入れたいとお考えの方は、こちらをご覧ください。

  水泳授業民間委託事業のご案内|ルネサンス ルネサンスは、これまで季節や天候に左右されない室内プールの活用やスクールの指導ノウハウを活かした体育授業を受託してまいりました。 その実績を踏まえ、新たにスイミングスクール運営における感染症防止のノウハウや、座学授業を取り入れることで、より安全な水泳授業を提供いたします。 株式会社ルネサンス


関連記事

pagetop