【2026年最新】介護職の実態調査 |業務負担をどう減らす?見えた現場の課題と改善ポイント

介護現場で行われるレクリエーションや体操は、日々の業務の中で欠かせない取り組みの一つです。しかし現場では、「準備に時間がかかる」「毎回内容を考えるのが大変」「利用者に合った内容を見つけるのが難しい」といった負担を感じている職員も少なくありません。
実際に、介護事業で働く職員を対象に実施したアンケートでは、レクリエーション・体操を“負担のある業務”と感じている人が3人に2人にのぼりました。
本記事では、調査結果をもとに、介護現場におけるレクリエーション業務の実態と、そこから見えてきた課題を整理します。
また、より詳しいアンケート結果や現場改善に役立つ示唆をまとめたお役立ち資料も合わせてご確認ください。
本調査の概要
背景
介護業界では、少子高齢化の進行に伴いサービス需要が拡大する一方で、慢性的な人材不足や業務負担の増加が大きな課題となっています。特に現場では、ケア業務に加えた記録・事務作業等の業務、突発対応など逼迫したスケジュールの中で職員一人ひとりの業務負担が高まっています。
こうした環境は、職員のストレス増大や離職リスクの上昇につながるだけでなく、サービス品質の低下といった運営上の課題にも影響を及ぼす可能性があります。しかし、これらの課題は現場感覚として語られることが多く、業務負担の実態やストレスの要因が十分にデータとして可視化されていないのが実情です。
目的
本調査では、介護事業所で働く従業員を対象にアンケートを実施し、現場の実態をデータとして可視化することを目的としました。具体的には、以下の観点から分析を行っています。
- 業務負担の実態(どの業務に負担が集中しているのか)
- ストレス要因(何が心理的負担につながっているのか)
- 働き方の特徴(生活背景や勤務環境)
これらの結果をもとに、介護現場における課題の構造を明らかにし、改善に向けたヒントを提示することを目指しています。
調査対象・方法
▼調査対象
以下のような入所系および通所・在宅系サービスに従事する職員を対象に実施しました。
- 勤務先:介護施設・デイサービス等
- 職種:介護職・リハビリ職など、レクリエーションや体操の実施に関わりがある職種
- 雇用形態:正社員・契約社員・パート・アルバイトなど多様な雇用形態
▼調査方法
- Wedアンケート
- 有効回答数:464名
- 調査期間:2026年02月26日 ~ 2026年03月11日
- 調査内容:日常業務における負担認識
- レクリエーション・体操に対する負担認識
- 準備・実施における課題
- 利用者への効果実感
- 現職場での継続勤務意向
- 実施機関:株式会社ルネサンス
業務負担の3つの実態
1.レクリエーション準備・実施は業務負担が大きいと感じる職員が多数
調査結果から、もっとも負担が大きい業務として「身体介助」が最多でしたが、その次に「レクリエーション準備・実施」が挙がりました。多くの職員が日常業務において強い負担を感じていることがわかりました。

n=464(単一回答)
3人に2人がレクリエーション・体操を負担と感じている
レクリエーション・体操について、「非常に負担が大きい」「ある程度負担を感じる」と回答した人を合わせると、全体の65.4%に達しました。
これは、単に一部の職員だけが大変だと感じているのではなく、多くの職員にとって共通する課題であると推測されます。

n=464(単一回答)
最大の負担は「準備」よりも「考えること」
また、レクリエーション・体操準備で最も負担が大きい項目として多かったのは、「ネタ探し・内容の企画」でした。

n=464(単一回答)
また、約半数が「ネタ切れ・マンネリ化」を実感しており、慢性的な悩みになっていることも見えてきました。

n=464(単一回答)
動画やオンラインの仕組みを活用したことがあるのは約半数
レクリエーション・体操の実施方法についても変化が見られています。調査では、動画やオンラインの仕組みを活用したことがあると回答した職員は、すでに約半数にのぼりました。これは、今後こうした取り組みが“標準”になっていく可能性があるとも考えられるのではないでしょうか。

n=464(単一回答)
介護職のストレス要因とは
利用者に合わせる難しさ
レクリエーション・体操を実施する際の負担として「利用者の介護度やレベル差への対応」が上位に挙がりました。
n=464(単一回答)
盛り上がらなかったときの心理的負担が大きい
レクリエーション・体操は、実施そのものよりも「どう受け取られるか」が気になる業務でもあります。
調査でも、「盛り上がらなかった場合の反応」を不安に感じる声が目立ちました。
業務負担と継続勤務意欲の関係
今回の調査では、レクリエーション・体操業務に対する負担感と「現在の職場で、今後もできるだけ長く働き続けたいか」のクロス集計も行いました。
その結果、レクリエーション・体操業務について、強い負担を感じている人ほど、「辞めたい」と言い切っているわけではありませんでした。
ただし、どの層でも目立ったのが、“どちらとも言えない”という中間層の多さです。

n=464(単一回答)
現場課題の本質は「仕組み不足」
調査結果から見えてきたのは、レクリエーション業務の課題は個人の工夫だけでは解決しにくいという点です。
- ネタ探し・内容企画の負担が大きい
- ネタ切れ・マンネリ化が発生しやすい
- 利用者の介護度や反応の違いへの対応が必要
- 盛り上がりや反応への不安がある
- 声がけ・進行など専門性への不安がある
これらの課題は、「担当者が頑張るべき」という問題ではありません。本質的な課題は、準備・進行・専門性を個人に依存している構造にあります。
必要なのは、準備・進行・専門性を仕組みで補完し、誰でも一定水準で実施できる状態をつくることです。


