
社会福祉法人伸こう福祉会様は、神奈川県において介護・保育・障がい者支援を軸に社会福祉事業を行っています。介護分野では特別養護老人ホームをはじめとする入居サービス、地域ケアプラザ、デイサービスや訪問介護などの在宅サービスを幅広く展開しています。横浜市や川崎市などで合計8ヶ所のデイサービスを運営し、マシンを活用した筋力トレーニングや歩行練習、レクリエーションなど多様なアクティビティを提供している点が特徴です。
今回は、通所事業の統括責任者としてサービス全体の運営・人材採用・イベント企画・事業計画を担うとともに、各施設を巡回し、現場職員との連携を重視した取り組みを実践されている村上さまに、8拠点のデイサービスすべてに「R-Smart」を導入した背景や効果について伺いました。
💡『R-Smart(口腔機能向上加算算定支援システム)』は、通所介護施設における口腔機能向上加算や個別機能訓練加算の取得を支援するサービスです。帳票作成やLIFE(科学的介護情報システム)との連携を行うシステムと、利用者の口腔機能を評価・改善するための運動プログラムを組み合わせ、現場の業務負担軽減と利用者の口腔・嚥下機能の向上を支援します。
| 導入前の課題 |
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――神奈川県内で8ヶ所のデイサービスを運営する社会福祉法人伸こう福祉会さまは、約3年前に「R-Smart」の導入・運用を開始しました。当時はコロナ禍の影響で、利用状況に変化が生じていました。

村上 馨氏(以下、村上)
当時はコロナ禍により、利用者様の利用休止や入所施設への移行が相次ぎ、収益が大幅に減少していました 。「収入の増加」と「同業他社との差別化」という明確な課題を解決することが、R-Smart導入の最大の目的でした。
口腔機能訓練については、算定要件を満たしながらも、飛沫感染に対する懸念からスタッフ・利用者様双方が消極的になり、ほとんど実施できない状況が続いていました。また、運営側の口腔機能訓練加算に関する知識が十分とは言えない点も課題でした。
――複数の施設を運営しているからこその課題も浮かび上がっていました。
村上:算定しようとしても各施設で帳票がばらばらで、一貫した運営ができていませんでした 。当法人はスタッフに無資格・未経験の方、高齢の方や外国籍の方、ハンディキャップのある方も積極的に採用しているため、システムを一つにまとめるのであれば、誰でも使える分かりやすいものである必要がありました。

――R-Smartを知ったきっかけは、近隣事業所の方からの紹介だったと村上氏は振り返ります。

クロスハート金沢・横浜 デイサービス
村上:以前から機能訓練の支援をいただいている株式会社INSEAC(ARFIT)代表の竹内様(※)に、「口腔機能訓練もやらない?うちはルネサンスで導入したよ」と勧めていただいたのが始まりです。まずは話を聞いてみようと、ルネサンスの担当者さんを紹介していただきました。
実際にお話を伺い、口腔機能訓練加算への理解が深まっただけでなく、私たちの地域では算定している事業所がほとんどないことも分かりました 。
この加算は他の事業所で算定していると併用できないので、いち早く導入することで差別化できます。「これは経営上の大きな魅力=売りになる」と感じたのが、最大の決め手です 。
――導入を後押ししたのは、システムの操作性とサポート体制でした。
村上:当法人の多様な人材が誰でも使いこなせることを重視していたので、R-Smartの分かりやすさ・使いやすさも決め手の一つでした。また、担当者の方のサポートが非常に手厚く、電話やZoom、訪問でも相談に乗ってくださり、困った時にはいつでも対応していただけることが安心材料となりました 。
そして、1事業所でのパイロット導入を経て「これなら全拠点で運用できる」と確信を得られたことから、他5施設で一斉導入を実施。現在は、新規オープンの事業所にも開設時からR-Smartを導入しています。
――R-Smart導入の成果は、運用開始から約3ヶ月で具体的な数字となって現れました。

村上:準備期間のサポートも万全でした。口腔機能訓練加算に対しては「歯科衛生士でなければ算定できないのでは?」「資格や専門知識が必要なのでは?」などの先入観を持っていましたが、導入研修を受けたことで「意外と簡単に算定できそう」と思えました。研修内容を動画で繰り返し視聴できる点も良かったですね。
実際に運用を開始してから、約3ヶ月という短期間で軌道に乗せることができました 。
村上:最大の成果は、当初ほぼ未実施だった口腔機能訓練加算の算定率が、最大87%まで向上したことです。導入の大きな目的であった同業他社との差別化にも手応えを感じています。
他施設ではあまり取り組まれていない口腔機能訓練を提供することで、「デイサービスでそこまでやってもらえるのですね」と、利用者様のご家族にも大変好評です。ケアマネジャーからも高い評価を得られるようになりました。

――システムを標準化したことで、複数施設を運営する上での課題も解決につながっています。

村上:法人全体でR-Smartを使用することで、同じモニタリング・同じアセスメントができるようになりました。
使い方も一貫しているため、職員の異動や新規採用といった流動的な場面において引き継ぎ・教育などの業務負荷が軽減されました。欠勤者や退職者が出た際も、他施設からヘルプに入る職員がスムーズに対応できています。
わからないことはスタッフ同士で教え合ったり、私がスタッフに教えたりしています。ルネサンスさんにもすぐに相談できますし、フォローしていただけるので、安定的に運用できています。
村上:既存のシステムは複雑で、項目ごとに入力しなければならない部分が数多くありました。
そのため、LIFE(科学的介護情報システム)への提出作業にも工数がかかっていましたが、導入後は1回の入力で各項目に移行できるなど、非常にスムーズになりました。
ものすごく早いです。作業時間を大幅に短縮できただけでなく、エラーもほぼ発生しなくなりました。

💡『R-Smart(口腔機能向上加算算定支援システム)』は、通所介護施設における口腔機能向上加算や個別機能訓練加算の取得を支援するサービスです。帳票作成やLIFE(科学的介護情報システム)との連携を行うシステムと、利用者の口腔機能を評価・改善するための運動プログラムを組み合わせ、現場の業務負担軽減と利用者の口腔・嚥下機能の向上を支援します。
――システム導入による基盤作りが整った今、村上さまは算定率のさらなる向上を見据えています。

村上:現在は、口腔機能訓練加算の算定率が全体(新規オープンの事業所も含め)の平均で40〜50%まで向上しています。今後は全施設80%を目標に、より多くの方にサービスを提供していきます。
利用者様が「食べること」を続けていけるように、さらに取り組みを進めていきたいと考えています。

『R-Smart(口腔機能向上加算算定支援システム)』は、通所介護施設における口腔機能向上加算や個別機能訓練加算の取得を支援するサービスです。帳票作成やLIFE(科学的介護情報システム)との連携を行うシステムと、利用者の口腔機能を評価・改善するための運動プログラムを組み合わせ、現場の業務負担軽減と利用者の口腔・嚥下機能の向上を支援します。
プルダウン中心の簡単入力で帳票作成を効率化し、アセスメントや計画書の作成をスムーズに実施可能です。また、口腔・嚥下機能の改善を目的としたプログラムや導入サポートも提供されており、歯科専門職がいない施設でも取り組みやすい仕組みになっています。