株式会社INSEAC様は、「科学×介護」によるオーダーメイド・フィットネスの通所介護サービスARFIT(アルフィット)を運営する会社です。通所介護施設である本郷台店と、地域密着型通所介護施設である港南台店の2店舗があります(いずれも横浜市)。代表をはじめ、看護師・健康運動指導士・管理栄養士などの資格を持ったスタッフが「人々が健康な生活および長寿を心から喜べる社会をつくりたい」という想いで利用者さまの健康づくりをサポートしています。
今回は株式会社INSEAC様に、ルネサンスの『R-Smart』を導入いただくことになった背景や効果などについてお話を伺いました。
導入の背景 |
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導入の決め手 |
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導入後の効果 |
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当初、アルフィットでは口腔機能向上加算を取得できない認識だったといいます。
「口腔機能向上加算についてはもちろん知っていましたが、歯科衛生分野が中心で、歯科専門職が在籍していないと取れないものだと思い込んでいました。
そんな時、偶然ルネサンスさんからのメルマガで『看護師がいれば口腔機能向上加算の取得が可能』というフレーズを見かけました。
もしかするとアルフィットでも口腔機能向上加算の算定が可能なのかもしれないと興味を持ち、ウェビナーに参加することにしました」(竹内氏)
アルフィットでは、利用者さまに科学的根拠のある運動プログラムを提供し、その成果を数値で「見える化」することを大事にしているといいます。
「アルフィットでは科学的根拠に基づく筋力トレーニングなどのプログラムを導入しており、利用者さまの身体状態に合わせてオーダーメイドで提供しています。歩行などの身体機能を維持改善していただくために、成果を提供することにこだわりを持っています。
例えば体力測定やInBody(インボディ)を使った体成分測定を3か月から半年ごとに測定し、運動成果を「見える化」しています。
しかし、嚥下については、体操のプログラムはすでに行っていたものの、効果が出ているのかわからない状態でした。
まずは算定率目標を20%と設定し、スタートしたといいます。
「説明を聞いてから1週間で導入を決め、実際にスタートするまでは1か月ほどでした。ルネサンスさんにサポートいただきながら加算の届出をしたり、利用者さまやご家族さまへ口腔嚥下についての説明やアンケートを行ったりしました。また、別途費用がかかることや強制ではないという点を、しっかりとご理解いただけるように慎重にお話しました。
算定率目標を初月は20%に設定し、2か月目で40%、3か月目は60%としていましたが、初月で36%の利用者さま(港南台店)から「利用したい」とご希望いただき、良いスタートを切ることができました。
「『R-Smart』のプログラムを担当しているスタッフは全員、看護師資格を持っているのですが、 導入前は看護師が主体となって行う業務は多くありませんでした。
しかし、『R-Smart』を導入したことで、EMSの活用など看護師が主体となる業務が発生し、やりがいにつながっているようです。アルフィットは休憩時間以外、利用者さまが時間を持て余すことがないほどしっかりとプログラムを組んでいるため、その中に『R-Smart』のプログラムをどう盛り込むかが課題でした。その点もスタッフが自発的によく考えてくれました。
また、EMSの取扱も上手なので、とてもスムーズに運用できています」(竹内氏)
他の通所施設との差別化のためにもフレイル対策としての「成果」の提供に力を入れており、『R-Smart』はその点でも強みになっているそうです。
「管理栄養士のスタッフを雇用したことで、運動面だけでなく栄養面からも利用者さまをサポートできるようになりました。食べることと嚥下は切り離すことができませんから、『R-Smart』の導入は私たちにさらなる強みを与えてくれました。
今後は効率よく栄養を摂る方法や希望者への栄養バランスのとれたお弁当の提供を拡大するなど、利用者さまの運動成果を最大化できるサービスを更に強化していきたいと考えています。
また今後の事業拡大としては店舗を増やすのではなく、アルフィットのノウハウを他の事業者さまにどんどん提供していきたいと考えています。既に一部の事業者さまにノウハウ提供を開始しており、現在の取り組みを更に活かせる日も近いと思っています」(竹内氏)