
福島県三春(みはる)町は、福島県中央部に位置する人口約16,000人の町です。福島県全体で掲げる重点スローガン「みんなでチャレンジ!減塩・禁煙・脱肥満」に対応する形で、特定健診や各種検診の受診促進など、町民の健康づくりに力を入れています。
2023年4月にはルネサンスの健康づくりプログラムを導入し、町営ジム「マチトレ」を開設。町民が継続的に運動できる環境整備を進め、生活習慣改善による健康増進を図っています。
今回は、町民の健康診査や保健指導業務、そして町営ジム「マチトレ」の運営を担当されている千葉さまに、導入の背景やその効果についてお話を伺いました。
💡『まちづくり支援サービス』は、ルネサンスが自治体や地域の健康づくり・まちづくりを支援する総合プログラムです。スポーツクラブ運営で培った健康づくりのノウハウを活かし、地域の課題に応じた多彩な施策を提供します。専門スタッフが伴走しながら、住民の健康増進や多世代交流の促進、地域資源の活用を実現します。
| 導入前の課題 |
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| 導入の決め手 |
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――三春町役場保健福祉課・地域ケア推進グループでは、町民の生活習慣を改善するための健診や保健指導業務を担っています。
「特定保健指導で『生活改善が必要』といわれる方に運動を提案しても、町内には運動できる場所がなく、個人の努力に依存せざるを得ないことが大きな課題でした。
三春町には、厚生労働省の『健康日本21』に対応する形で『健康みはる21』という健康増進計画があり、そのなかで『運動を継続しやすい環境づくり』を掲げています。
しかし実際には、山間部で散歩することさえ難しい地域もある一方で、フィットネス施設などもなく、町民から『運動できる場所がほしい』という声が寄せられていました。」(千葉氏)

――運動できる場所をつくり、「継続」できるようにすることが重要だったといいます。
「糖尿病や高血糖の町民が多く、生活習慣の改善を継続的に支援していく必要があります。また、福島県全体が『みんなでチャレンジ!減塩・禁煙・脱肥満』という重点スローガンを掲げており、この三本柱は当町にとっても大きな目標です。
しかし、これまでは健康づくりの取り組みや補助事業を実施しても、単発で終わってしまうことが少なくありませんでした。
保健指導の期間中は良くても終わるとリバウンドしてしまうケースが多く見受けられるなかで、指導を受けた方がどうすれば生活習慣改善を維持し続けられるだろうと考えていました。」(千葉氏)
――運動を継続しやすい環境づくりを課題としていた三春町に、一つの転機が訪れました。

「三春町役場庁舎の新設に伴い、もともと保健センターにあった部署が役場庁舎に集約されることになりました。その結果、保健センターに空きが生まれ、稼働率の低下が予測されました。
そこで、この施設を『保健』に関する取り組みに活用していこうと考えたことや、福島県の補助事業を機にルネサンスさんとご縁ができたこと、運動できる場所を提供したいという課題感を持ち続けていたことなどが重なり、町営ジム『マチトレ』の開設を進めることができました。」(千葉氏)
※改修前の空きスペース

※改修後の「町営ジム マチトレ」
――ルネサンスの健康づくりプログラムを導入することに、迷いは少なかったといいます。
「単発のプログラムではなく、町民が自主的に運動を継続できるような環境づくりをしたいという考えに合致するルネサンスさんの提案が決め手になりました。特に魅力を感じたのは、プログラムの開始前後に定量的な測定が可能なことです。
従来も体重や腹囲の評価は行ってきましたが、ルネサンスさんの導入されている『InBody』という機器を用いて筋肉量・体脂肪量・体水分量などの体成分測定ができる点が良いと思いました。『InBody』は当町にあった体組成計よりも、高精度で細やかな分析が可能です。
加えて、測定結果に対して一般的なデータをもとにアドバイスをするのではなく、一人ひとりに着目して個別のフィードバックをいただける点に最も魅力を感じました。

さらに、プログラム提供後も継続して取り組めるように伴走型の支援をしていただける点も大きかったですね。『ルネサンスさんのプログラムがいい』という思いが強く、部署内で検討こそしましたが、他社との比較などはほぼ行わずに決めました」(千葉氏)
――マチトレの継続的な利用は、町民の健康に着実に良い効果をもたらしたといいます。

「利用者さまの体成分測定結果の分析を1年間かけて行ったところ、体重が平均1kg程度減少していました。
特定保健指導を受けた方々も、継続的にマチトレを利用した場合、同程度の体重減少がみられました。
さらに、昨年の特定保健指導では、約4割の方が『腹囲2cm・体重2kg減』のアウトカム評価で改善したという結果が出ています。継続的な利用がしっかりと効果につながっていると分かり、非常に嬉しく感じています。」(千葉氏)
――マチトレは単なるジムにとどまらず、町民同士のつながりを生む大切な場所になっているそうです。
「このような施設は初めて立ち上げたので、利用者さまから『作ってくれてありがとう』と感謝の言葉をたくさんいただき、担当者としても非常に満足しています。
マチトレの利用は三春町民に限定しており、町民同士の非常に大切な交流の場になっています。
運営スタッフも、ボランティア養成を受けた町民の方が能動的に務めてくださっているため、利用者さまへの声かけや見守る姿勢もあたたかく、有機的なつながりを生んでいて、これはマチトレの強みだと感じています。」(千葉氏)

💡『まちづくり支援サービス』は、ルネサンスが自治体や地域の健康づくり・まちづくりを支援する総合プログラムです。スポーツクラブ運営で培った健康づくりのノウハウを活かし、地域の課題に応じた多彩な施策を提供します。専門スタッフが伴走しながら、住民の健康増進や多世代交流の促進、地域資源の活用を実現します。
――最後に、マチトレを通して今後はどのような取り組みを進めていきたいかを伺いました。

「マチトレの利用者さまは、高齢者を中心に増加を続けています。開設当初の男女比は2対8ほどで圧倒的に女性が多かったのですが、徐々に男性の利用率も伸び、今では3.5対6.5ほどの割合になっています。
一方で、若い世代の方が運動できる環境は、まだ足りていないのが現状です。現在、午前9時30分から午後4時としている平日の営業時間をさらに拡大するなど、今後は若い方に向けた展開にも力を入れていきたいです。」(千葉氏)
「また、トレーニングマシンの更新や配置、価格設定など、引き続き改善すべき点があります。自分たちでは対処しきれない場合も、ルネサンスさんのご協力やアドバイスをいただけることを、とてもありがたく感じています。
時の流れとともに運営側にも変化が生じています。運営スタッフも年齢を重ねていき、また、私自身もいつまで担当でいられるかは分かりません。スタッフが入れ替わってもマチトレを継続していけるよう、属人的でない運営方法へシフトしていきたいと考えています。これからもルネサンスさんに伴走していただきながら、取り組みを進めていきたいです。」(千葉氏)
💡『まちづくり支援サービス』は、ルネサンスが自治体や地域の健康づくり・まちづくりを支援する総合プログラムです。スポーツクラブ運営で培った健康づくりのノウハウを活かし、地域の課題に応じた多彩な施策を提供します。専門スタッフが伴走しながら、住民の健康増進や多世代交流の促進、地域資源の活用を実現します。

福島県中央部に位置する三春町は、人口約18,000人の自然豊かな町です。町名の「三春」は、梅・桜・桃と3種類の花が一挙に咲き誇り、3つの春が同時に来ることが由来とされています。
日本三大桜の一つとして名高い「三春滝桜」は三春町を象徴する存在であり、樹齢推定1,000年超のベニシダレザクラが咲き誇る姿は圧巻です。国の天然記念物にも指定されており、春には多くの人々を魅了しています。
また、町民の健康づくりにも力を入れており、「健康みはる21」計画のもと、本事例で紹介した町営ジム「マチトレ」の運営など、誰もが運動を継続しやすい環境整備を積極的に進めています 。
