鳥取県伯耆町役場様
導入事例

地方創生におけるプロジェクトをルネサンスと連携
空き公共施設を新たな発想でリニューアルし、魅力向上

※撮影時のみマスクを外しています。

鳥取県伯耆町役場

企画課 課長 森 道彦さま

鳥取県西部にある伯耆町は米子市に隣接し、人口約1万1,000人の町です。2005年に西伯郡岸本町と日野郡溝口町(みぞくちちょう)の2町が合併して誕生しました。

伯耆町では移住者を増やすため、現在、住んでいる町民の満足度を上げて、より魅力的な町にしていく必要があると考え、さまざまな施策に取り組まれています。

その一環として、合併により生じた利用されていない公共施設の有効活用を考え、ルネサンスと共に『パルプラスオン』『みぞぐちテラソ』の立ち上げを行いました。

今回は、伯耆町がルネサンスと事業推進を行った背景や、実際に得た効果についてお話を伺いました。

協業を考えた背景
  • 町民の満足度を上げて魅力的な町にすることが、結果として移住者の増加につながると考えた
  • 地方創生加速化交付金を活用するにあたり、その要件である官民連携が必要だった
協業の決め手
  • 企画した地方創生プロジェクトにルネサンスが共感してくれた
  • 行政の立場や考えを理解し、一緒に事業推進できる企業と考えた
協業による効果
  • 目標会員数を超える集客につながった
    (パルプラスオン475名 みぞぐちテラソ160名)
  • 会員から体調改善や楽しい時間が過ごせるなど喜びの声が多く上がっている

協業を考えた背景

地方創生をきっかけに、改めて町民の満足度向上に挑戦

伯耆町役場企画課では、町民のために幅広い業務を行っています。

「企画課では企業誘致、町の総合計画、広報、庁内IT推進、町内自治会支援、移住定住、地域交通など幅広い業務を担っています。通常の業務に加え、2015年の国の地方創生をきっかけに『健康経営プロジェクト事業』『交流による生涯活躍のまちづくり事業』に取り組みました」(森氏)

地方創生をきっかけとした2つのプロジェクトを立ち上げるにあたり、色々と議論をされたといいます。

「そもそも国の地方創生は、少子化に歯止めをかけること、東京への一極集中を打破し、地方への移住定住を促進させることを目的にしています。移住者へ金銭的な支援をしている自治体もありますが、伯耆町では現在、住んでいる町民の満足度を上げることが、結果として移住を検討される方にとっても住みたい町になるのではないかと考えました。そこで、従来からの健康増進や社会体育の取り組みとは異なる『健康経営プロジェクト事業』と『交流による生涯活躍のまちづくり事業』として持続性のある施策に辿り着きました」(森氏)

協業の決め手

企画した地方創生プロジェクトに共感。
行政の立場や考えを理解し、安心して事業連携できると考えた

地方創生加速化交付金にあたり、官民連携の事業であることが交付の要件でした。

「パートナーとなる民間事業者の選定は、プロジェクトの成否に大きな影響があります。ちょうど別の職員が携わった事業にルネサンスが関わっていて、その時の評判を聞いていました。そこで全国でフィットネス施設を展開しているルネサンスならば私たちのプロジェクトにその知見を活かせるのではと考え、最初に企画書を持ち込みました。

すぐに私たちのプロジェクトに共感いただき、さらに行政の立場や考えにも理解を示してくれました。その様子からルネサンスなら一緒に事業推進できるのではと考えました」(森氏)

他の候補先も含め、プロポーザル方式で公正に審査を行い、ルネサンスを業務委託先として選定しました。

その後、『健康経営プロジェクト事業』として2017年4月に『パルプラスオン』をオープンしました。

おしゃれで、近隣市町の幅広い年齢層にも利用される施設に』という想いがあったといいます。

「構想スタートから2年ほどで1つ目の『健康経営プロジェクト事業』として、既存の温泉施設に隣接したフィットネス&スタジオ パル(以下、パル)と中庭に天然芝を貼ったパルひろばを整備し、オープンに至りました。利用者の健康増進、新たな雇用の創出、空きスペースとなっていた公共施設の活用を掲げてスタートしたプロジェクトですが、まさにルネサンスの経験やノウハウが生かされました」(森氏)

その一方で、立ち上げ時には不安もあったといいます。

「パルの立ち上げにあたり、トレーナーの育成が必要でした。

これまで経験したことがない分野でしたので、限られた期間で本当に運営体制が整うのか、不安を感じていたのですが、ルネサンスから社員を講師として派遣いただき、3ヶ月ほどで採用したスタッフを一人前のトレーナーに育成いただきました。

また、これまでの体育館に設けられたトレーニングルームのようなマシンを置いただけのシンプルなものから集客につながる施設にリニューアルするため、ルネサンスのフィットネスジムのノウハウを盛り込みました。

その結果、見違えるほどおしゃれになり、これならば町内外の幅広い年齢層に通っていただけると確信しました。

また、建築設計事務所へのアドバイスや会員の募集など、オープンに向けて全体を通してスムーズに進めることができました」(森氏)

続いて『交流による生涯活躍のまちづくり事業』として役場分庁舎の空きフロアを活用する形で、『みぞぐちテラソ』が2019年9月よりスタートしました。

「伯耆町のなかでも溝口エリアは特に高齢化率が高く、40%を超えています。

そうした背景からも元気なシニアが気軽に利用できる施設として『みぞぐちテラソ』を作りました。

具体的には運動・交流、就労の場の提供を目的にしており、フィットネスジムやカラオケ、セルフカフェ、作業スペースを整備しました。

作業スペースでは、地元の縫製業の手伝いや電子部品の組み立てなどの軽作業を行い、楽しくお小遣いを稼ぐことができます。

利用者は、当施設の会費も就労により稼げますし、企業や町役場にとっても軽作業の委託先やコストダウンにつながるなど、双方に得のある良好な関係を築けています。

また、セルフカフェではシニア以外にもテスト勉強をする学生の姿も見られ、年齢を問わず多くの地域住民に利用いただいています」(森氏)

協業による効果

両施設とも目標会員数を超え、体調改善など
町民からの嬉しい声が続々と上がっている

ルネサンスに業務委託していたPR・集客の成果もあり、会員登録も好調でした。

「当初パルは330名、みぞぐちテラソは130名を会員登録数の目標としていました。実際はその数値を超え、スタート時点ではパルは475名、みぞぐちテラソは160名もの登録がありました。年間利用者はパルが約4万人で温泉施設と合わせて13万人に増加し、みぞぐちテラソは約1万人が利用し、さらに7名の新規雇用が生まれ、町の公共施設の活性化につながっています」(森氏)

各施設とも利用者からの喜びの声が上がっています。

「生活にメリハリがついた、体調がよくなった、楽しい時間を過ごせているなど、会員からの声を聞き、取り組んでよかったと感じています。みぞぐちテラソは『溝口エリアを照らす場所になってほしい』という想いを込めています。オープン前の予想に反してセルフカフェを中高生が利用してくれるなど、名称通りの町を明るく照らすコミュニティスペースとなり、嬉しい限りです」(森氏)

今後の展望

幅広い世代に利用される施設となり、
町の魅力の1つになることを期待

町民に活用されていることを感じつつも、この両施設が町の魅力の一つになってほしいと話します。

「今回のプロジェクトは健康増進が主軸です。健康はシニア層だけでなく、若い世代や働き盛りの世代にとっても重要であり、若いうちから日常的に運動することを習慣づけてほしいと思っています。また、自分の健康を自分で守るという意識は自発性、継続性を生み、それを支える施設になってほしいです。そして、利用することに喜びを感じてもらえる施設にするため、PRはもとより、施設の魅力の継続的な発信が必要と感じています。このようなことから今後もルネサンスに支援いただきたいと考えています。パルプラスオンもみぞぐちテラソも、日常生活の中でひとときの解放感や爽快感を感じてもらえるような施設となり、伯耆町の魅力の1つになってほしいと願っています」(森氏)

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