株式会社 三楽デイサービス いとぐるま様
導入事例

吉村 信弘氏（以下、吉村）：先に始めたのはシナプソロジー®です。当所では定期的にレクリエーションを提供していますが、毎回、内容を考えたり事前準備をしたりするのは大変です。負荷の大きさや行き詰まりを感じていた頃にルネサンスさんのシナプソロジー®を知り、すぐに利用したいと考えました。

吉村氏：また、当所は定員13名の小さなデイサービスです。ケアマネージャーはおらず、居宅もありません。それでも利用者数を伸ばしていくためには、他のデイサービスとの差別化が必要不可欠です。

シナプソロジー®は、認知機能低下の予防に関してご家族やケアマネージャーさんにエビデンスに基づいた説明ができるプログラムである点、この伊賀地域では他に導入している施設がまだないという点が、競合との差別化を図るうえでポイントになりました。

利用者様に体験いただく機会を作ったところ喜んでくれた為、本格的に利用を開始しました。

中並 智恵氏（以下、中並）：シナプソロジー®は利用者様から好評で、私たちも続けていきたいと思いました。ただ、インストラクターとして40分間まるまるシナプソロジー®を行うことの難しさを感じ始めていました。また、利用者様からも「大体、20分間以内がいい」というお声が出ていました。

川崎 裕子氏（以下、川崎）：シナプソロジー®を提供するにあたって、内容や難易度の設定に迷うこともありました。週に1回40分間ほどシナプソロジー®を行っていましたが、続けていくうちにどうしても〈マンネリ化〉する部分が生じていました。そういったなかで、ルネサンスさんの『オンライン体操教室』が新しく始まり、強い関心を持ちました。

吉村氏：もちろん運動は大切ですし、認知症を予防したり進行を抑えたりすることも非常に重要です。それらを一緒にできるということで、オンライン体操教室も利用しようと決めました。

川崎氏：「シナプソロジー®で認知機能の低下予防＋運動（機能訓練）もできる」という提供方法が可能な点が決め手になりました。これなら利用者様に楽しんで参加していただけますし、運営する職員として、またインストラクターとして感じていたさまざまな課題をまとめて解決できると思いました。

吉村氏：先にシナプソロジー®を導入したときも契約は即決で、実際にプログラムの提供を開始するまで1週間ほどでした。オンライン体操教室も、利用を決めてから開始まで本当にすぐでしたね。当所の利用者様に合うように内容を調整したり、私たちが学んだうえでフォローに入ったりするようになるまでには1ヶ月ほどかかりましたが、終始スムーズでした。

吉村氏：利用者様の笑顔が増えてきましたね。はじめは少し戸惑う様子も見られましたが、だんだんとおもしろくなってきたのだと思います。

中並氏：オンライン体操教室の配信中、テレビ画面に利用者様を映していただけることがあります。インストラクターさんが「いとぐるまさん、よくできていますよ〜！」などと声をかけてくださるので、楽しみながらがんばって取り組むことができています。

私たちも、レクリエーション関連の業務負荷が軽減されました。それから、シナプソロジー®も体操も目的が明確なので、利用者様に「これをすると、こういういいことがありますよ」と説明しながら実施できます。理解を得られやすいため、進行もスムーズになりました。

川崎氏：オンライン体操教室の音声が聞き取りにくい方には、インストラクターさんの指示が分かるように、職員が大きな文字で書いて見せたり、動画の内容を覚えて伝えたりしています。

吉村氏：オンライン体操教室の配信をそのまま利用する週と、オンライン体操教室の内容を参考にして職員がインストラクターとして利用者様に内容を提供する週に分けて実施しています。

また、シナプソロジー®のメニューには、利用者様によっては“既にできる”内容もあるので、変化を持たせて楽しんでいただけるようにしています。

吉村氏：特にシナプソロジー®について、ケアマネージャーの方に理解してもらうことが課題です。ケアマネージャーさんも忙しいので時間をかけて説明するのは難しいです。しかし、非常に良い取り組みだからこそ、もっと関心を持っていただけるように働きかけていきたいです。

中並氏：デイサービスの利用者様は、基本的に自宅で生活をしていて、日中のみデイサービスに来られます。

デイサービスの目標は、利用者様が「自宅での生活を継続できるようにする」「自分らしく、自宅で生活できるようにする」ことです。シナプソロジー®やオンライン体操教室を提供することで、利用者様が今できることを1年でも、1日でも長く続けていけるようになれば嬉しいです。