株式会社長谷工シニアウェルデザインは、有料老人ホームの運営・開発を手がける企業です。同社が運営する「ブランシエールケア西千葉」では、ご入居者に安心・安全を提供するとともに、スタッフの働きやすい環境づくりを目指して、さまざまな取り組みを行っています。
介護人材の不足という業界共通の課題に直面する中、専門性の高いサービスを安定的に提供する手段として、ルネサンスの「オンライン体操教室」を活用いただいています。
今回は、ブランシエールケア西千葉の事業所長である勝又氏に「オンライン体操教室」導入の背景や決め手、導入後の効果について詳しくお話を伺いました。
💡『オンライン体操教室』は、楽しい体操と脳の活性化を目的とした『シナプソロジー』を組み合わせたオンラインライブ配信型のプログラムです。専門インストラクターがリアルタイムで指導し、利用者は施設の画面を見ながら参加します。シナプソロジーは「同時に複数の動作を行う」などの要素で脳に刺激を与える独自メソッドで、“新しいことや慣れていないことへの挑戦”を重視しています。
導入前の課題 |
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導入の決め手 |
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導入の効果 |
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――介護現場における人材不足と向き合いながらの運営
「現在、介護スタッフの確保が非常に困難な状況が続いています。社会全体で介護の担い手が減少しており、当施設でも求人を出してもなかなか応募がない状況です。こうした状況において最も重要なのは、限られた人員でもご入居者に満足していただけるサービスを提供し続けることです。しかし、現実的にはスタッフの技術や経験に差があるため、特にレクリエーション活動の質にばらつきが生じてしまうという課題がありました。
スタッフ主導による体操では、どうしても内容がマンネリ化してしまう傾向があります。運動の効果や目的を十分に理解しないまま、決められた手順をただ繰り返すだけになってしまうことも少なくありません。
また、スタッフによって体操の指導が得意な人もいれば、人前での指導に不慣れな人もいるため、サービスの品質を担保することが難しい状況でした。」(勝又氏)
――早い段階から外部リソースの活用を検討していた
「人材不足が深刻化してから対策を講じるのでは、手遅れになってしまいます。そのため、早い段階から外部の専門的なリソースを活用して、サービスの質を維持・向上させていく取り組みが不可欠だと考えました。
施設のスタッフだけですべてに対応するのは明らかに限界があるため、専門性の高い外部事業者と連携していく方針を固めました。」(勝又氏)
――ルネサンスのオンライン体操教室を知ったきっかけは、営業担当者からの1本の電話
「ルネサンスの営業の方からご連絡をいただき、私の娘がルネサンスで水泳を習っていたこともあり、ご縁を感じてお話を伺うことにしました。
ルネサンスといえばスポーツクラブのイメージが強かったので、最初は有料老人ホームとどのような関係があるのだろうと思っていました。
実際にお話を伺ったところ、訪問介護や通所介護なども展開されていて、福祉分野にも深く関わっていらっしゃることが分かり、とても興味を引かれました。」(勝又氏)
――特に印象に残った「シナプソロジー®」のメソッド
「シナプソロジー®という言葉は私にとって聞き慣れないものでしたが、頭と体の両方を使うという点で、通常の体操とは違うものだと感じました。
従来は絵を描いたり、漢字テストをしたりといった頭を使う活動と、体を動かす活動を別々のレクリエーションとして行っていました。
シナプソロジーのように頭と体の両方を使うレクリエーションは、私たち職員では実現が難しいため、専門の先生とともに実施できるという点で導入のメリットがあると感じました。」(勝又氏)
――動画を見るだけでは得られないリアルタイム性も、重要な判断材料に
「導入前のトライアル期間では、スタッフとご入居者に体験していただきました。始めは、オンラインでの指導ということで、動画を用いた体操の時と同様の反応になってしまうのではないかと心配していました。
しかし、実際には先生と向き合いながら、リアルタイムで声をかけてもらえることで、ご入居者の反応が普段とまったく違うことが分かりました。トライアルを通じて、これは間違いなく価値のあるサービスだと確信し、正式な導入を決定しました。」(勝又氏)
――「オンライン体操教室」はご入居者に非常に好評で、施設運営面の改善効果をもたらした
「ご入居者の参加意欲がとても高く、スタッフがお声がけをしなくても自らお部屋から出てきてくださいます。先生が施設名を呼んでくださると、皆さん一斉に手を振って応えています。
スタッフからは「手を振るのを止めるタイミングが分からないほど、皆さんが積極的に参加している」という報告を受けています。全国の施設と同時につながっているということが、良い刺激になっているようです。
また、先生から「今日は何県の方がいらっしゃるのかな」といった問いかけに会話が自然に生まれて、これまでにはなかった交流の広がりを感じています。先生がリアルタイムで声をかけてくださることで、まさに生の授業を受けているような臨場感がありますね。」(勝又氏)
――スタッフの業務負担軽減や施設の魅力向上に大きく貢献
「オンライン体操の時間は、すべてのスタッフが付きっきりでいる必要がないので、その分、ほかのご入居者のケアに時間を割けるようになりました。準備も非常にシンプルで、パソコンをテレビにつなげばすぐに始められるのも嬉しいポイントです。
以前のように、担当するスタッフによって体操の内容や質にばらつきが出ることもなくなり、いつも安定したサービスを提供できています。」(勝又氏)
「また、オンライン体操の導入は施設の魅力向上にも影響しています。
先日、入居を検討されている方とそのご家族が見学に来られた際、偶然オンライン体操の時間と重なったことがありました。実際にオンライン体操を体験していただいたところ、とても喜んでくださり、それが決め手となってご入居を決めていただけました。外部の専門講師による質の高いプログラムがあることは、ご家族にとっても安心材料になっているようです。
スタッフもご入居者と一緒に楽しめるので、施設全体が明るい雰囲気に包まれています。」(勝又氏)
💡『オンライン体操教室』は、楽しい体操と脳の活性化を目的とした『シナプソロジー』を組み合わせたオンラインライブ配信型のプログラムです。専門インストラクターがリアルタイムで指導し、利用者は施設の画面を見ながら参加します。シナプソロジーは「同時に複数の動作を行う」などの要素で脳に刺激を与える独自メソッドで、“新しいことや慣れていないことへの挑戦”を重視しています。
「現在は、コロナ前に構想していた地域の商店を集めた大規模な夏祭りイベントを行いたいと考えています。
イベントでは、オンライン体操教室を活用したブースを作り、地域の皆さんにも体験していただけるような仕組みを作りたいです。
また、地域の飲食店やマッサージ店など、さまざまな店舗にもご参加いただくことで、ご入居者だけでなく、スタッフや地域の方も一体となって楽しめるお祭りのような雰囲気を作りたいと思っています。
こうした取り組みを通じて、施設の魅力をさらに向上させ、当施設が地域コミュニティの中心的な存在になれれば理想的です。」(勝又氏)
💡『オンライン体操教室』は、楽しい体操と脳の活性化を目的とした『シナプソロジー』を組み合わせたオンラインライブ配信型のプログラムです。専門インストラクターがリアルタイムで指導し、利用者は施設の画面を見ながら参加します。シナプソロジーは「同時に複数の動作を行う」などの要素で脳に刺激を与える独自メソッドで、“新しいことや慣れていないことへの挑戦”を重視しています。
株式会社長谷工シニアウェルデザインは、高齢者の「心地いい暮らし」を追求する企業として、介護付有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅の企画・運営を行っています。1991年の設立以来、長谷工グループの一員として、建築・不動産のノウハウを活かしながら、全国に42の施設を展開しています。
企業理念は「心地いい『間』をデザインする」。この言葉には、空間・時間・仲間の質を高め、ご入居者が「ここを選んでよかった」と感じられるような居場所づくりへの強い思いが込められています。
ブランシエールケア西千葉は、高校や大学、図書館が多い文教地区に位置し、閑静な住宅地の中にあるとてもアットホームな空間です。地域との関わりに積極的に取り組み、認知症カフェを開催したり、地域ボランティアをお招きして様々なイベント・アクティビティを提供しております。
私たちが大切にしていることは、ご入居者もスタッフも思いっきり楽しめることを見つけること、そしてそれを行うことです。
当社で力を入れている「顔の見えるケアプラン」もそうですが、ご入居者からこういうことをやりたいとご相談があれば全力でサポート!スタッフも、ご入居者お一人おひとりの背景や思いに寄り添い、いわゆる慣例的なイベントを行うのではなくこれをやってご入居者を楽しませたい!という気持ちを大切に企画しています。
その気持ちが伝わるのかイベント時のご入居者の笑顔はいつもの10倍です。
新しいことは何でもやってみる。そんなチャレンジ精神に溢れたスタッフがいるホームです。
これからもご入居者の皆様に入居して良かった、楽しい、と思える場所を提供し続けてまいります。