大阪薬業健康保険組合さまは、大阪に本部、神戸・京都に支部を置く健康保険組合です。
医薬品や医療機器、化学薬品などの製造・卸・販売をする企業が主に加入しており、令和4年7月現在 774事業所、被保険者数10万1,091人と多くの加入者さまがいらっしゃいます。
加入者さまが病気、ケガをされた際の保険給付、その原資である保険料の徴収など、健康保険組合としての通常業務を多数対応しながらも、加入者さまの健康保持・増進に向けた支援活動を積極的に行っています。
今回は大阪薬業健康保険組合さまがルネサンスの『健康経営®(※)セミナー』をご利用いただくことになった背景や効果などについてお話を伺いました。
※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。
導入の背景 |
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導入の決め手 |
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導入後の効果 |
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大阪薬業健康保険組合さまが行われている日々の業務は多岐に渡ります。そうしたなかでも、加入者さまの健康づくりを第一に、病気を未然に防ぐための様々な活動に取組まれています。
「健康管理部では、『加入者さまの病気を未然に防ぐ』ということをミッションに掲げています。組合としての業務は、加入者さまやそのご家族が病気やケガをされた際の保険給付の業務が中心となりますが、加入者さまの健康保持・増進をご支援できるよう、健康診断の実施をはじめ受診後の保健師や管理栄養士による保健指導、健康増進につながるスポーツ大会の開催などにも取組んでいます。」(坂根氏)
これまでの事務説明会などは、加入企業のご担当者さまを招き、オフラインで開催してきましたが、コロナ禍を受けて一変、オンラインへの移行が急務だったと言います。
「事務手続きなどの説明会だけでなく、加入者のみなさまの健康を支援できるようなセミナー開催にも力を入れていきたいと考えていた矢先でした。
コロナ禍を受けて、説明会やセミナーを開催する場合は、必然的にオンラインを考えなければならない状況になりましたが、一方で、自分たちだけでオンライン開催をすることに課題を感じていたためルネサンスさんに相談することを決めたのです。」(坂根氏)
オンラインセミナーの第一歩として、2021年度はルネサンスの『からだマネジメントセミナー』をご利用いただきました。
2022年度はさらに加入企業のご担当者さまに興味・関心を持ってもらえるセミナーとして磨き上げるべく、どのようなテーマがよいのか両者で協議を重ねました。
「セミナーにご参加いただくのは人事部や総務部のご担当者さまであるという視点からも、業務に紐づく『健康経営』をテーマにしてみてはどうかとルネサンスさんからご提案をいただきました。健康経営については、加入企業さまから『実践してみたいが何から始めたらよいのか分からない』という声もあがっていましたので、参加されるご担当者さまの興味・関心が高いのではないかと考え、『健康経営セミナー』を開催することに決定しました。」(西川氏)
『健康経営セミナー』の開催に至るにはクリアするべき課題もありました。
「健康経営への取組みは、企業さまによって進捗に大きな差があります。
何から始めようか悩んでいらっしゃる企業さまもいれば、すでにホワイト500を取得されている企業さまもいらっしゃいます。そこで、ご担当者さまにより興味を持ってもらえるよう、各社の進捗に合わせて、セミナーを初級・中級・上級の3部に分けて開催できないかとルネサンスさんに相談したのです。そうすれば、順を追ってすべての回にご参加いただくことも可能ですし、健康経営の取組みが進んでいる企業さまであれば上級だけご参加いただくことも可能ではないかと考えたためです。
ルネサンスさんが提供されている『健康経営セミナー』は本来、初級・中級・上級という構成ではなかったのですが、快くご協力くださり、3部編成で制作していただけることになりました。その後は、初級・中級・上級をそれぞれ『知る』『学ぶ』『チャレンジする』というカテゴリーに分け、各編の詳細な内容についてもすべてルネサンスさんにお任せしました。」(西川氏)
3月初旬に『健康経営セミナー』を開催することが決定し、第1回目となる初級編を5月末に実施。参加されるご担当者さまの負担を軽減できるよう、配信方法についても工夫を施しました。
「ライブ配信(リアルタイム配信)の場合、日時の都合が合わないご担当者さまもいらっしゃると考えましたので、オンデマンド配信もお願いしました。
オンデマンドの配信スケジュールについても、通常は第1回目のオンデマンド配信は第2回目のライブ配信前日まで、というケースが一般的ですが、少しでも多くの方にご視聴いただけるよう、第3回目のオンデマンド配信終了日まですべての回を視聴可能にしてくださいました。こういった希望にも、ルネサンスさんが柔軟に対応してくださいましたので、結果として多くの方の参加につながったのではないかと感じています。」(藤本氏)
ライブ配信をするなかで、健康経営の促進に向けた手応えを感じる場面があったと言います。
「第2回目となる中級編『学ぶ』の回では、すでに健康経営への取組みを進められている加入企業さまにご協力を仰ぎ、自社での取組み事例を発表していただきました。各社に“自分ごと”として捉えていただくための情報として役に立ったと感じています。また、ライブ配信時には毎回約40名のご担当者さまが参加してくださり、なかには『1つの事業所から2名で参加したい』など嬉しい相談も受けました。
セミナー最後の質疑応答では、みなさまが意欲的に発言してくださる場面も見られ、健康経営への関心の高さがうかがえました。」(藤本氏)
セミナー後のアンケート結果も好評だったと言います。
「セミナー終了後にアンケートを実施したところ、回答率も高く、結果も高評価でした。また、一部直接お話を伺ったご担当者さまからは、『今後は意見交換をするような場も設けて欲しい』とご要望をいただくなど、次年度への開催に期待の声もいただきました。」(西川氏)
加入企業さまの関心の高さを感じ、次年度に向けてより期待に応えるセミナーを企画したいと意気込みを語られます。
「次年度は、初めて参加される方だけではなく、今回参加いただいた方にもご満足いただけるよう、より掘り下げた内容も盛り込んでいきたいと考えています。次年度もルネサンスさんの知見をお借りして、今年以上に盛り上がる、よりよい『健康経営セミナー』を実施していきたいと思っています。
また、やはり“オフライン”での開催を望む声もありますので、今後はオンラインとオフラインのハイブリッドなども検討したいと考えています。」(坂根氏)