東芝健康保険組合様
導入事例

東芝健康保険組合さまは、公法人として健康保険の業務を遂行している組織です。
加入員の方々の保険給付の手続きや、保健事業として疾病予防や健康の保持・増進施策を展開し、加入員の方を支援しています。
今回は東芝健康保険組合さまがルネサンスの健康経営®(※)コンサルティングを利用したきっかけや効果について、常務理事の二宮氏とシステム担当グループ長の竹本氏にお話を伺いました。

※「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

ルネサンスの健康経営コンサルティングをご利用いただくことになったきっかけは、健康保険組合と事業主がベクトルを合わせて健康経営に取り組む重要性を感じたことでした。

それまでは東芝健康保険組合さま独自の取組みも行っていましたが、得られた結果は期待値には及ばなかったそうです。

「事業主さまの健康経営促進に向けて、事業所単位で健康レポートを作成したり、事業主さまと定例会を実施したりという活動を行なってきたのですが、数々のアプローチを試行錯誤するも、なかなか事業主さま側に振り向いてもらうことができず、期待した反応を得るには至りませんでした。

そこで、より事業主さまに興味・関心を持ってもらうにはどうすればいいか、プロの助けを借りたいと考えたのです」（二宮氏）

健康経営サービスを提供する企業と何社かコンタクトを取られたとのことですが、最終的にルネサンスをお選びいただいた理由は、“他社と目の付け所が異なっていたこと”が決め手だったとご評価いただきました。

「実のところ、私どもはコンサルタントを利用すれば簡単に解決策が見つかると考えていた節がありました。しかし、実際はそうではなく、組合自身が自分たちの存在意義と提供する真の価値を認識したうえで事業者さまにアプローチすることが最も重要ではと進言いただいたことが印象的でした。私どもは事業者さまに振り向いていただくにはどのような企画が有効なのか、そこを念頭に考えていたため、ルネサンスさんからいただいたご提案は目から鱗でした」（二宮氏）

健康経営コンサルティングにより、まず実行したことは、東芝健康保険組合さまが行う事業の存在意義について考え直すという取組みでした。

「事業者さまの合意形成を得るための土台づくりとして、組合自身の事業運営理念やスローガンなどを明文化して共通認識を持つことに注力しました。私どもは実行計画を作成することには慣れていますが、加入員の方々や事業主さまとの共感や合意の形成に関しては改善の余地があったため、まずは自分たちの存在意義を明確にして、明確化されたポリシーをもとに戦略を組み、実行に移すという段取りで進行しました」（竹本氏）

具体的な施策を考えるのはこれからですが、ルネサンスの健康経営コンサルティングをきっかけに、組合内でも大きな変化がありました。

「事業運営理念やスローガンを決めるにあたって、私どもの存在意義について5ヶ月ほどかけてしっかり洗い出しを行いました。

そうすると、『従業員の健康につながる』『退職しても元気に過ごせる』『健康な人や会社が増えれば社会全体が明るくなる』など、さまざまな事業に共通する価値を見出せるようになり、徐々に自分たちの存在意義や価値が明確になっていきました。ルネサンスさんの健康経営コンサルティングを利用して9ヶ月ほどになりますが、長い時間を費やして真摯に向き合ってきたからこそ、加入員の方々や事業主の皆さまに共感いただけるスローガンにまとまったと自負しています」（竹本氏）

実際の効果についてはこれからですが、健康経営実現に向けて良い土台づくりができたとお話しいただきました。

「従業員やそのご家族の健康は何より大切なことです。

事業者さまの意識をより高め、いかに健康が大切なものなのか考えていただき、意識だけでなく、ひいては行動の変容につながるような策を模索しています」（竹本氏）